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「断り方」「NOの伝え方」実例集~悪印象にならず、角の立たない表現とは?


人から何か頼まれたり誘われたりしたとき、都合が悪くて、あるいは気分が乗らず断らなければならない場面で、あなたは上手に「NO」を言えていますか?


基本的には、私は「誘いには乗ってみよ」「頼まれごとには応えたい」と思うタイプ。ですが、時間は有限です。今より子供が小さい頃は自由がききにくかったですし、40代も後半になった今は体力的にも無理はしないと決めているので、仕事にしろプライベートにしろ、お断りしなければいけない場面も出てきます。


なかなか言いづらく、ストレートに伝えると角も立ちやすい「N0」の意思。だからこそ、やんわりと相手を傷つけない言い方をマスターしたいもの。


そこで、相手に柔らかな印象を与えてキツく思われない「断りの表現」をまとめてみました。

■角の立たない「断り方」の自表現一覧■


※いずれも、まずは「お誘い(お声がけ、ご依頼)ありがとうございました」という御礼を述べた後に、以下のいずれかの言葉を枕詞に続けてみましょう。

▼「残念ですが」

誘いを断るときの定番の枕詞。「本当なら行きたいのだけれど」という参加できないことへの無念さを相手は受け取ってくれます。


▼「心苦しいのですが」

「残念ですが」よりも、さらに「申し訳ない」という気持ちのこもった表現。頼まれごとをされて意に添えないときだけでなく、こちらの気が咎めるお願いごとをするときにも、この言葉を頭につけることで、「迷惑をかけてすまない」という気持ちを相手に伝えることができます。


▼「またの機会に」

今回はダメだけれど、「また次回よろしくお願いします」という気持ちを表すことができます。

▼「やまやま」

「参加したいのはやまやまですが」「お手伝いしたいのはやまやまですが」など、「本当は望んでいるけれど、事情があってできない」というお詫びの気持ちを伝えられます。ネガティブな「NO」ではなく、積極的な意志が伝わるので悪い印象になりにくいです。

▼「せっかくのお話ですが」「お気持ちはありがたいのですが」「またとないお話ではございますが」

厚意への感謝を伝えつつ断らなければいけない、断りたいときに使うと良いフレーズ。

「立て込んでおりまして」「あいにく先約がございまして」「今回は見送らせていただきたく存じます」

本当に忙しいときもあるでしょうが、そうでない「建前としての理由づけ」であっても、やんわりとした「拒絶」のフレーズとして使えます。

「お気持ちだけいただきます」

相手からの協力の申し出や贈答の打診などに対して使うフレーズ。相手の思いを受けとめたという気持ちが伝わるので、断った後もぎくしゃくしません。「結構です」「大丈夫です」と言うよりも、柔らかく思慮にあふれた表現です。

※<番外編>しつこいセールスやきっぱり断らなければならない相手の場合は、「まったく考えておりません」「一切お断りしています」など、相手に付け入る隙や希望を与えないような強い表現を使いましょう。


大人のお付き合い、目上の方に対するマナーとして、知っておくと使える表現を厳選しました。ただ、「NO」の意思を伝えるだけでなく、一言添えることで、相手への印象は大きく変わります。親しい間柄なら、慇懃無礼にならない程度に、もう少しくだけた言い方にアレンジして、言葉の奥に流れる気持ちを汲み取ってもらえるように心がけると良いでしょう。

ネガティブと思える場面だからこそ、ちょっとした気遣いを大切に。「言葉美人」は、人間関係の達人にもつながっていくのです。


日本語を使いこなして、表現力を豊かにしていきたいですね♪


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