日大理事長 林真理子さん 時代を変えるのか?
日大脱税問題やアメフト問題など、
お金がからんだ問題で世間を騒がせた日大に
何という事か、
芸術学部出身の林真理子さんが就任!
このニュースを耳にしたとき、とても嬉しかった。
と、同時に
これからの大学はどうなるのか?
という不安感と
また期待と、
両方の思いが入り混じった
日大芸術学部というのは
特殊な大学で
日大とは言わず
世間では日芸と呼んでいる
ワタシはそこの出身なので
その呼び方にこだわりを持っている。
その日芸の出身が日大理事長になるというのは
ものすごく近しい人が理事長になるということなので、
身内感覚で嬉しい
しかし
心のどこかで合点がいかない
理事長と言えば、大学の経営のトップですよ
個人的には
林真理子さんは好きだし
著書の中で書かれている
女性の本質やら業やら、性の捉え方など
新しい風をおこした作家だとは理解している。
直木賞作家でもある日本を代表する作家が大学の理事長?
作家というのは先日亡くなった石原慎太郎さんもそうであったように独自の世界観を展開する人です。
それがなければ作家ではないから。
林真理子さんも同じデス。
何かを生み出しカタチにしていく感性を持った人間は
組織のトップには向かないと思うのです。
クリエイターやアーティストもね。
ワタシの感性は日芸にいた4年間で育てられ
それが今までワタシの最大の武器であり
誇りでした
あの4年間でワタシはたくさんの鼻をへし折られ
個性や才能なんか何もないことを思い知った。
それまではどこか
調子に乗っていた節がある
才能や個性あふれる人達の中で
何もできない自分を知り
入学して1か月で
撃沈したのだ
だけどそのことが返って
冷静というか、冷めた気持ちで自分を見ることができたわけ
その時に思ったのは
人からどうみられるかじゃなくて
ワタシがどうしたいか?
いいんだよ
お前はお前でいけばいい
お前の世界を創れってね
自由というのは
自分の心を開放することなのだと
そして
自分でカタチにすればいいだけのことだって
当時の日芸は時代の先端をいっていた
そういう大学の仲間たちから学んだことは多い
それが日芸なのですよ
林真理子さんだって
少なからず日芸にいたから影響を受けたはず
もって生まれた感性をさらに研ぎ澄ましたのではないですかね
小説家に経営はやって欲しくない!
というのがワタシの本音なんですけど
ま、生意気ながら
もし林真理子起用のマーケティングが成功するなら
だれが脇でプロデユースするかですよね
感性豊かな理事長を大学のブランディングとして活用できる人材が
いるのであれば
大学は本当に変わるでしょう。
それが誰なのかがとても気になるところです。
大学教育そのものが
変わってきているのですから。
昭和の大学には学風というのがあって
それに憧れ、そこに通う学生も
その学風になり切ったものですけど、
当時、酔っぱらうと
校歌なんて歌っていた男子学生や
ニヒリズムとかで虚無感漂わせる男子学生やら
多様な学生が入り混じっていたような気がする
ヒッピーみたいなわけわからないファッションの女子も男子もいた
それはそれで自分と向き合っていたのでしょうねこれからの大学は
どうなるのかしら・・・?
今はどこも似たり寄ったりで
心熱くした学風はなくなりました
教育というサービスや商品をいかに魅力的に見せて
集客するか?
という教育ビジネスに近いものになるのでしょうか?
林真理子理事長誕生で
ワタシの中では
わさわさと色々余計なことまで考えてしまいました。
同じ時期に(林真理子さんの方が1年先輩学科は違うけど)日芸にいた人が
活躍するのは嬉しい
だからこそ
あの素晴らしい感性を有効活用して欲しい
そして新しい時代の大学とは、
こうなのよって
先導していってもらえたら
日芸の価値も上がるような気がする
そして世の中の大学も変わっていくような気がしますね。