【コーヒー】中国・雲南のアナエロビック・ダブルファーメンテーションは衝撃的だった
今までnoteで色々なコーヒー豆を紹介してきたが、実は飲んでみたものの記事にしていないコーヒー豆はいっぱいあったりする。
買ってみたけどなんだかよくわからなかったり、過去に飲んだ豆との違いが微妙だったり、そういう場合は記事化するモチベーションが湧かないのだ。
そんなとき、たまたま見つけたのがこちら↓
なんと中国の雲南省で作られたコーヒー豆である。
かつてスリランカではコーヒー農場がさび病にやられてどんどん倒産し、そこに颯爽と現れたジェームス・テーラーがコーヒー農場をお茶農場にしたことで、今やスリランカは紅茶の産地になって……
なんて雑学を最近聞いたが、
まさか中国なのにお茶じゃなくてコーヒー豆を作っているとは。
これは気になる……!!
コーヒーを栽培する保山市はミャンマーと接した中国内陸部だ。
しかしまず思ったのは、中国のスケールのおかしさ。
なんとこの保山市だけで四国全体と同じくらいデカいのである。
そして緯度を見ると保山市は北緯25度くらいに位置するので、赤道から南北25度といわれるコーヒーベルトにはちゃんと入っているらしい。
中国はコーヒー栽培に適していたのか。
それはさておき豆の話に戻ろう。
精選方法を見ると、「アナエロビック・ダブルファーメンテーション(ナチュラル)」とある。
アナエロビックファーメンテーションはコーヒー豆の発酵工程の一つで、嫌気性発酵で行うものらしい。
そしてこの豆は「ダブルファーメンテーション」とのことなので、その工程を2回やっているということ……?
そして最後に(ナチュラル)と書いてあるのは一体???
実はアナエロビックはあくまでも発酵工程の話であり、その豆をその後ウォッシュドやナチュラルで精製するらしいのだ。
つまりこの豆はアナエロビックで2回嫌気発酵させて、その後ナチュラルで好気発酵させたということなのか……?
なんだかコーヒー業界もどんどんややこしくなっているらしい。
まあそれはともかく飲んでみよう。
例によってハンドピックはしない。(面倒なので)
そしてなんだかこの時点で凄く香りが強い。
というか薄っすらとウガンダを感じる……!?
なんだか凄いことになりそうな予感がしつつ、いつもの浸漬式でいれていく。(実際はペーパーがアレなのでいつもとは条件が違うのだが)
しかしやはりこの香りはウガンダと似ている……が、こちらはちょっとだけスパイシーさがあるような気がする。
……ではまずブラックをいただこう。
香りは相変わらず凄まじいことになっているが、味はどうだ……?
(ゴクリ……!)
……なるほどなるほど。
すごく個性的な香りが鼻を通り抜ける。
そして苦味より明確に酸味が強い。
ではいつものようにクリーミングパウダーを入れよう。
それではいただきます。
(ゴクリ……!)
うっわぁ……
こりゃ凄いわ。
以前からウガンダの豆は個性的だと言ってきたが、それを越えている。
この中国の豆は、いわばウガンダを更に個性的にしたものだ。
すっごい香り。
個性の塊。
そして現状これが自分の求めていたウガンダの味に一番近いところにいるコーヒーだと思う。
まさか中国のコーヒー豆こそが、自分の求めた答えだった……?
……いや、これはアナエロビックファーメンテーションによるものかもしれない。
実はこのアナエロビックの発酵工程は、明らかにフレーバーを強くすることが出来るらしいのである。
この豆はそれをダブルでやっているらしいし、凄まじい個性を発揮しているのはそういうことなのだろう。
いやしかしホントに凄い。
実はこの記事を書きながらチビチビ飲んでいたのだが、冷めてきたらウガンダみたいなイチゴの香りがバッチリ出てきた気がする。
とはいえそれでも多少ウガンダとの違いはある。
なんだかウガンダにはなかった渋み的な何かを感じるような……
まあこれは今後何杯も飲んでしっかり把握していこう。
ただ、正直このコーヒーは個性的なフレーバーが苦手な人にはかなりきついと思うので注意だ。
でも自分は恐らく今後ウガンダの味が懐かしくなったら、ウガンダ(ナチュラル)ではなく、この中国雲南のコーヒー豆を買うかもしれない。
それくらい自分の求めているものとニュアンスが近い。
しかしこうなってくると、他の地域のアナエロビックも試してみたくなってきたぞ……!
アナエロビックは色々とややこしい事情があるので掘るのが難しい分野なのだが、この強い個性を見せつけられてしまうと俄然興味が湧いてきた。
これもまたコーヒーの沼である。
コーヒー探求の旅はまだまだ終わらない……!
【追記】
5杯くらい飲んだけどなんだかよくわからなくなってきた。
なんだろう……ブレがすごい……?
【追追記】
やっぱ癖が強すぎるかも……?
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