【夏】富士登山は無理だったが、富士山には行きたかった【風穴・氷穴】
夏休みにしたあれこれを記事にしようと思っていたのに、なにやら気づけば9月に入ってしまった。
あのうだるような暑さの中で行った経験を実感を持って伝えるべく、さっさと記事を書かねばならない。(まあ9月も余裕で30℃を越えそうではあるけど)
そんなわけで、自分の夏の思い出を書いていこう。
いきあたりばったりな、あの樹海の記録を……!
「富士登山に行きたい」
これは去年から言っていたことである。
御殿場ルートを2023年にどうにか制覇し、富士登山4ルートのうち未体験なのは須走ルートだけになった自分は、全ルート制覇を目指して燃えていたのだ。
……だがしかし、インバウンドによる登山客の増加、山小屋予約のできなさ、そしてなにより安定しなさ過ぎる天気事情によって、燃え上がっていた自分のやる気はみるみる消滅。
(今年は……やめとくか)
そんな結論になるのは当然だったのかもしれない。
だがしかし、2024年の夏は一生で一度きりなのだ。
せめてなにかしたい。
できれば富士山関連で。
そう思ってGoogleマップを開いた自分は、前々から興味があった青木ヶ原樹海の存在に気付いたのだった。
青木ヶ原樹海は、864年の貞観噴火で湧き出した溶岩が富士山北西の森林を焼き尽くした後、冷えた溶岩の上に形成された森である。
豊かな土壌の上にできたわけではないので、そこに生える植物の成長速度は他よりもかなり遅いという。(植林の成長速度の1/8とも言われる)
日本にかつて生えていた天然ヒノキは木材利用によって伐採され、多くの場所で姿を消した。
しかし青木ヶ原樹海には1000年以上前の噴火後にゆっくりと形成された天然ヒノキを始めとする天然林が多く残っており、なかなか貴重な場所なのだ。
(成長が遅かったから材としての用途に適さなかったのかも?)
また、貞観噴火の溶岩流によって、かつて存在した「セの海」の大部分が埋められ、その埋め残りが「精進湖」と「西湖」になったそうな。
いやはやまさか溶岩が巨大湖を埋めていた歴史があったとは。
なお901年に成立した「日本三代実録」では、「突然富士が火を噴き、山中を焼き砕き、本栖湖と剗(せ)の海を埋めた。湖水はお湯のように熱くなり、魚や亀はみな死んだ。人々の家屋は湖とともに埋まった」と記載している。
青木ヶ原樹海、こりゃ興味深いぞ……!?
そしてマップを眺めていたら、青木ヶ原樹海のあたりに「富岳風穴」と「鳴沢氷穴」というスポットがあるのを発見した。
そういえば以前なにかの番組で、「富士山のふもとにある洞窟は夏でも氷がある」とか言っていたような……?
つまり避暑ができる!?
こりゃ目的地は決まったな!!
そんなわけで富岳風穴にやってきたのだ。
やはり「これだ!!」と一旦思うと、行動力が爆上がりする自分がいる。
なにやら絶対コウモリが居そうな穴も近くにあるようだが、流石に真夏の徒歩2.6kmはまずい。
……時間が余って仕方なかったら行こう。
さっそくとうもろこしソフトを購入し、富岳風穴へと歩き出す。
なお近くにあるもう一つの穴、『鳴沢氷穴』へは歩いていけるようだ。
そしてその鳴沢氷穴へ行く際に使うのが、青木ヶ原樹海の中を歩くルートなのである。
風穴と氷穴を楽しみつつ、青木ヶ原樹海も歩ける……
まったく、こんな大満足で完璧な旅行計画を立てられた自分を褒めたいものだ。(フラグ)
さあ、涼みに行くぞ!!
既に汗だくになりつつ、次回へ続く……!!