【リハビリ】いよいよ始まった荷重訓練と、まさかの体重変化【入院ダイエット】
自分はこの1ヶ月半の間、床に左足をつけることを禁止されていたのだが、ついにその封印が解かれる日がやってきた。
いよいよ「ちょっとだけ左足に荷重をかけるリハビリ」が開始されることになったのだ。
これは楽しみでもあり、正直なところ恐怖も感じてもいる。
では、そんなリハビリの模様をお伝えしよう……!
というわけで、いつものリハビリテーションルームへとやってきた。
軽いストレッチとマッサージを終えて、さっそく平行棒へと向かう。
そして平行棒で最初に行ったのは、まさかの体重測定だった。
そう、荷重訓練は「1/3荷重」や「1/2荷重」などのように、その人の体重を基準にして荷重量を決めるので、現在の体重を知る必要があるのだ。
正直なところ自分がこの1ヶ月半にどれだけ体重が変化したのかは気になっていたので、これは助かる。
毎日3食きっちり食べて、リハビリ以外はベッドの上でほぼダラダラしていたわけだが、果たして自分の体重はどうなっているのだろうか……?
平行棒の中程に置かれた体重計に、片足立ちで乗る。
ギシッ…!!(←体重計に乗る音)
・・・・・・
!!!!!
10kg痩せてる!!!
いや痩せすぎだろという話である。
痩せたのは正直嬉しいかもと一瞬思ったが、10kgはどう考えても健康な人が1ヶ月半で痩せていい重量ではないのだ。
これはつまり、相当な量の筋肉が消滅したということ……?
「あ、使わないんなら筋肉小さくしときますね^^」という、人類に刻み込まれた生き残る知恵が盛大に発揮された結果、過酷な肉体労働で育ち始めていた筋肉はなくなってしまったのだろう。
あんなに苦労して、プロテインも飲んだのに?
…………。
(´;ω;`)
まあ悲しんでいても仕方ない。
マッスルメモリーを信じて、また育てていこう……。
それはともかく、こうして荷重量は25kgに決まった。
まずは1/3荷重から開始して、自分はここからどうにか全体重をかけられる状態を目指していく。
それでは25kgの感覚を知るため、さっそく左足を体重計に乗せてみよう。
久々に左足で踏ん張るのでちょっと怖いものの、何度かやっているうちになんとなく25kgがどの程度かは掴めてきた。
……だがこれは尋常じゃなく先が長そうな気がしてならない。
なにせ「ちょっと左足側に体重かけようかな~…」くらいのことをしただけで、簡単に25kgなんて越えてしまうのだ。
自分の両足がこれまで相当頑張ってくれていたことを実感する。
次のステップは、歩く動作を行いながら左足だけは25kg荷重で歩く訓練だ。(平行棒で体を支えつつ)
だがこれがまた難しく、油断をするとすぐに荷重が30kgを越えてしまう。
うーむ……なんだか感覚的には、「ほんのり体重計に足を乗せますよ…?」という程度が25kg荷重のようだ。
しっかり乗せるという感じでは全く無い。
現状の自分の左足が、日常生活でまともに使えるようなレベルでは全然ないことを思い知らされた。
自分より後に入院してきた人たちが続々と松葉杖を使い始めているのに、自分はいつになったらあの領域に行けるのだろうか。
脛骨高原骨折、あまりにも厄介すぎる……。
そんなわけで次の段階へようやく進めたが、先が凄まじく長そうで震えている。
リハビリ病院は最大90日しか入院できないらしいのだが、その間に自分がどれだけ回復できるかだ。
リハビリ病院に行けばリハビリ時間が今の病院の3倍あるらしいし、回復速度も3倍になると信じたいところである。
思えば、10月半ばの入院から気づけばもう12月だ。
これで3ヶ月もリハビリなんかしたら、春が来ちゃうぞ……?
自分の頭の中に、『桜が舞い散る中で退院する自分の姿』がおぼろげに浮かんできた。
・・・
(これはこれで有りかも……?)