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【つながる旅行記#306】広島平和記念資料館(東館だけ)を見てみたが…?

前回は「原爆の子の像」や「原爆ドーム」を見て、いよいよもって知識習得の準備は整った感がある。

ではいこう。メインの広島平和記念資料館へ……!!

で、前回も言ったがこの旅行時の2017年は、本館がリニューアル中である。

なので見られるのは既にリニューアルが終わったらしい東館のみなのだが、まあそれでも得るものはあるだろう。

では中へGO!!

なお中にあったリニューアルを知らせる看板によると、

リニューアル後の本館では、原爆の非人道性、原爆被害の甚大さ、悲惨さ、被害者や遺族の苦しみ・悲しみなどをこれまで以上に伝えます。

……とのこと。

実はこの広島平和記念資料館のリニューアルにあたっては、過去多くの人に恐怖を与えた被爆者人形の撤去が決まっており、それに対して多くの反対意見も寄せられたという話がある。

まあそれは今回見る東館には関係ないんだけども。

そんなわけで、展示室に入った自分を出迎えたのは『原爆投下前後の街の変化をプロジェクションマッピングで表示するもの』である。

事前に袋町小学校や相生橋、原爆ドームを歩いて見ておいたので、土地勘も多少はある状態で見れた。

やはり下調べは大事だな。

混み過ぎ

そして壁沿いにあれこれ展示があって……


なにやらテーブル上でデータ検索するところもあって……


……なんかそんな感じです。


(お前ふざけとんのか?)


そんな幻聴が聞こえてくるようだが、いやなんかさっきからホントに頭痛が酷くて体調が悪すぎるのだ。

正直なところ熱中症なんじゃないか疑惑がある。

広島の夏、本気で暑すぎなのだ。

自転車と徒歩で動き回ったのは悪手だったか……?

OS-1(経口補水液)

ケチな自分がOS-1なんてものを買ってしまうレベルなので、こりゃ相当である。

まあ飲んでみて、「本当にヤバいときはOS-1が美味しく感じる!」という説は嘘なんじゃないかと思ったけど。(別に美味しくは感じなかった)


……いや、熱中症を理由にしてはいけないか。

正直なところ、東館の展示はあんまり自分には響かなかったのだ。

文字主体の展示が多く、動画展示もあるがとにかく人が多かったのでなかなか立ち止まって見るわけにもいかなかったし。

検索端末が机にいっぱいあった場所は場合によってはとても良いと思うのだが、今の自分の体調的に端末から能動的に情報を検索して学ぼうと思える状態じゃなかったのもある。


いやもちろんこれらのことは本館がリニューアル中でメイン展示が存在しないからなので、仕方ないことではあるのだが。

きっと本館ができた暁には、物品展示も充実して、展示を見ていくだけで得るものがあることだろう。



ただ、本館のリニューアル内容には少しだけ不安も感じている。

先ほども述べたように、平和資料館をある意味で象徴する被爆者人形は本館から撤去されることとなったらしい。

これに至る経緯には、「子供が怖がる!」というなんとなくわかりそうな意見の他に、「実際はこれ以上の地獄だった!!」という別方面の意見もあるそうなのだ。

結果としてそれらの人形撤去賛成側と博物館側の「怖かったという感情で終わるより、色々考えて欲しい」という意向もあり、人形の撤去は決定した。

まあ修学旅行で多くの子供も訪れるだろうし、露骨に恐怖を与えるようなものを置きたくないのもわかる。

そして実際に体験した人が納得できるほどの地獄絵図を再現して展示なんてことが出来るわけがないのもわかる。

……だがそれで本当に悲惨さは伝わるのだろうか?


自分は原爆についてどうもイメージが湧かなくてこの広島へと来たわけだが、実は東日本大震災についても確固たるものがあるわけではない。

もちろんネット上でたくさんの津波映像を見たし、めちゃくちゃ怖いとも思ったし、本を何冊か読んで当時の避難所や体育館で何が起きていたかは知識として存在する。

しかしながら、今の職場で実際に現地へ支援活動を行った際の話であったり、個人で被災地へボランティアに行った先輩の話を聞いた限りでは、ネット上にある情報では真の意味で理解できない惨状がそこにはあった気がしてならない。

「こんなもの悲惨すぎて見せられない!!」

そういう気持ちもわかるし、自然災害の場合は被害者遺族のことを思えばその配慮も必要なのはよくわかっている。

でもそれと同じスタンスで原爆の悲劇や恐怖は本当に伝わるのか?

文字ではなくビジュアルがもたらす情報量はかなり大きいのだ。

もちろん原爆被害者の絵などで惨状を想像することはできるだろうし、出版された写真資料や『にんげんをかえせ』などの映像を見ることで、資料館には置けないような当時の惨状を少しだけ垣間見ることはできるが……。


だめだ。結局未だに自分の中で考えがまとまっていない。

とにかく原爆は最悪であり、繰り返してはならないということはなんとなく実感として掴めてはきたけども。

まだまだ勉強が足りないのかもしれないな。


そして本当にこの悲惨さは伝承していけるものなのだろうか。

いや、2024年の今なら、AIによるカラー補正などでモノクロよりも被害状況を身近に感じることもできるか……?

なんにせよ、本館がリニューアル後にまた来るべきだなと思いつつ、ホテルへ戻るのだった。


とりあえずは体を休めよう。

明日も行きたいところはあるのだから。


次回へ続く…!


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aosagi
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