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【つながる旅行記#328】高松城の堀に潜むモノたちと、四国最大の天守
前回は備中高松城と讃岐高松城の違いをようやく理解しつつ、盆栽を楽しんだ。
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では引き続き園内を散策していこう。
なお高松城には中に入れる櫓などもあるようなのだが、さすがにそういう部分は早朝はまだ開いていないようだ。(残念)
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歩いていたら、なにやら大量の松ぼっくりが入ったかごを発見。
なぜにこんなものを……?
あっ、キャンプ用かな!?(ゆるキャン知識)
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いや、どうやら『まつぼっくりツリー』を作るために集めているものらしい。(なんだそれは…?)
最終的には高松城の天守閣と同じ26.6mを目指しているとのこと。
25mプールを縦にしたと考えると、えげつない高さのツリーになりそうである。
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堀を見ると、沢山の魚たちが泳いでいる。
そういえばお城巡りではコイたちの口パクパクも定番だ。
なんかこう、恐怖を覚えるレベルで寄ってくる所とかあるよね……。
・・・
でもここのコイ、あんまり寄ってこないな……?
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(いやこれコイか……?)
なんだかいつも見ているのとは行動だけでなく形も違うような気がする。
周囲になにか情報がないか探すと……?
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まさかの真鯛(マダイ)!!?
そう、コイじゃなくて『タイ』だったのだ。
そういえば高松城の堀は海水である。
淡水魚のコイが居るわけがないじゃないか……。
相変わらず自分はボーっと生きているようだ。
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本丸へとつながっている鞘橋(さやばし)を渡る。
もし本格的に攻め込まれた際は、この鞘橋を落とすことで敵の侵入を防げる設計だそうだ。
平和な世になったことで、今のように橋に天井が付いたらしい。
まあ正直、本丸直前まで攻め込まれた時点で陥落秒読みな気がしないでもないが、少しでも時間を稼ぐのは大事ということなのだろう。
(無双でも予定していた道を使えなくされると面倒だしな……)
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鞘橋から駅の方を見ると、『お~いお茶』仕様のことでんが止まっていた。
というか駅のホーム近いな!?
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いやはや、城の本丸と駅がこんなにも近いのは高松城くらいじゃないだろうか。
これはなかなか面白い構造をしている。
これも水城だったことで土地利用の自由度が高かったおかげだろうか……?
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では本丸の天守台へと向かおう。
そう、高松城も福岡城と同じで、天守はもうないのだ。
(1884年に老朽化で解体)
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というか、実はこの天守台自体も、石垣のヌケやズレ、ハラミなどによってかなり酷いことになっていたものを修繕したものだったりする。
(2013年に修繕が完了↓)
石垣のハラミというと、愛する青森の弘前城が思い起こされるわけだが、こうして他のお城の石垣でも問題になっていることだったのだ。
全てのものは永遠ではないんだなぁ……。
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なお、まつぼっくりツリーが目指すと言っていた天守の26.6mだが、その高さはもし現存していたなら、四国最大の天守だったのだという。
なんだかそう聞くと天守を再建したら良いのにと思えてくる。
駅の近さといい、日本三大水城といい、観光客へのアピールポイントは盛りだくさんだと個人的には思うのだが……
やはりそう簡単な話ではないのだろうか。
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そんなわけで、高松城跡を楽しんだのだった。
今まで色々な城を見てきたが、高松城は一風変わった趣で非常に興味深い体験ができたと思う。
時刻もまだ8時前だ。
香川巡り、幸先が良いぞ……!
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フグも居るの……!?
数々の学びを得つつ、次回へ続く!!
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