【料理】『焼きネギ』が簡単かつ美味いと気付いた冬の日
これは以前鍋をした際に入れ忘れた長ネギである。↓
我が家のキッチンは食材を並べておくスペースがあまりないので、時々こうやって使う食材を入れ忘れることがあるのだ。
まあ今から鍋にネギを追加しても煮るのが大変そうなので、今回はシンプルに焼きネギを作っていこうと思う。
焼くだけだから簡単だし。
思えば今までこんな風に焼きネギなんてものを作ろうと思ったことはなかった。
自分は焼き鳥でもネギマを頼むくらいなら全部肉の串を選んでいた人間なのだ。
正直なところ「なんでネギを焼いただけのものを食べなきゃならんのだ」と思っている節はちょっとある。
そんな自分がこうして焼きネギを作っているとは……人生わからないものだ。
ではここに醤油を少々加えて……
しかしごま油のおかげもあってか、めちゃくちゃ良い匂いがするぞ。
ではちょっとお行儀が悪いが、フライパンから一口……。
(ハムッ……!)
うっま!!!
えっ……ネギ焼いただけなのに美味しすぎるんだけど……!?
ひょいぱくひょいぱく…
食べ終わっちゃった……。
そして、次の日もまた焼きネギ(+ウィンナー)を作っている自分がいた。
……ああ、どうやらハマってしまったようだ。
この単純だが美味い料理に。
そしてYoutubeでネギの動画も検索しちゃうのだった。
動画によると、寒さに耐えたネギは糖度が増してすごいことになるらしく、鳥取県八頭町ではマイナス5℃を耐え抜いた『極寒越冬白ねぎ』というものが栽培されているとのこと。(食べたい)
ネギは極寒の環境になると、アミノ酸を糖分に変換して自分が凍らないようにするという仕組みが働くため甘くなるらしい。
水を少なくすると糖度が上がるなんてのをどこかで聞いたことがあったが、寒さによって糖度を上げる栽培テクニックもあったとは。
こういう発見も今までの農家の方の積み重ねがあってこそなのだろう。
たまに畑で枯れ果てたネギを見かけることがあったが、あれは収穫忘れではなくて糖度高め中だったんだなあ……(学び)
自分は寒い地域は苦手だしデメリットばかりだと思っていたが、こんな風にその土地の気候を生かした生産物に活用できるメリットもあるのだ。
やはり物事は単純ではない。
そしてYoutubeの動画では、畑から抜いたネギをそのままかじって「甘い甘い!」というよく聞くセリフを言っていた。
……そう、ネギは甘いのだ。
焼きネギを食べた直後の今の自分なら、バッチリ理解している。
そして緑のところが辛めで、白い根本の方が甘いのも体験済みだ。
……ふむ、ちょっと動画みたいに生のままかじってみようか。
これもまた良い体験だと思って。
(ガリッ)
辛ッッッ!!!!!
……めっちゃ辛かった。
どうやらやはりこのネギは極寒越冬白ねぎではなかったらしい。
当然ながら普通のネギは焼かないと辛いようだ。
しかし焼きネギを体験したことによって、実家の畑にネギを植えるのもありかもしれないと思えてきた。
最近の自分は鍋ばかりでネギも買いまくりだが、それを自給自足できるのは素晴らしいことだろう。
……まあ今のところ実家では野菜は周りの人から貰ったりしているようなのだが、それが自分の代にはどうなるかわからない。
一応可能性の一つとして、自分の農業進出(家庭菜園レベル)も想定しておこう。
しかしネギを鍋に入れ忘れたおかげで、とても良い体験が出来た。
「人間万事塞翁が馬」ってことだな……!
これからも失敗から何かを生み出せると信じていこう。