【料理】面倒さを帳消しにする『銀座焼きカレー』をつくる
「わたし”焼きカレー”が好きなんだよねー!」
そんな会話を耳にした。
たくさんの声が聞こえる雑踏の中であえてこの会話が耳に入ってきたということは、自分もちょうど焼きカレーを食べたいタイミングだったのかもしれない。
しかし焼きカレーか……
ここ最近、というか5年以上は余裕で食べていないメニューだ。
おそらく最後に食べたのは、函館のラッキーピエロの焼きカレーだろう。
函館、また行きたいな。
なんだか懐かしい気分になったところで、この機会に自分で料理してみるのもありかもと思い始めた自分がいる。
簡単そうだしやってみようか。
しかしもう暖かくなってきたので、鍋系料理をやるのは気が引ける。
昔は「寝かせたカレーが美味いんだよ^^」なんて言って、作ったカレーを常温で2日くらい余裕で置いといたもんだが、令和の常識ではそれもアウトだ。
そこで出てくる強い味方が、レトルトカレーである。
こちらの銀座カリーは自分がよく買うレトルトカレーだ。
なんだか銀座って聞くと高級で美味しい感じがするよね!!(情報を食ってる)
……だがこの銀座カリーには問題があるのだ。
そう、作るのが面倒くさいのである。
いやまあ面倒といってもやることは湯煎して温めるだけという至って普通の行程なのだが、今や他社製品は箱を開けたらその流れでレンジに入れて温められるという世の中。
それなのにお湯をわざわざ沸かしたり、あるいは中身を別の皿に出してラップを掛けてレンジで……なんてのは面倒すぎる。
……とはいえ、焼きカレーを作るとなれば話は別なのだ。
なにせ焼きカレーには焼く工程がある。
つまり温め行程はそこで行えるので、銀座カリーの温めの面倒さという弱点を、焼きカレーなら帳消しにできる可能性が……!?
そんなわけで、グラタン皿に玄米パック飯を敷き詰めたものがこちらである。
ではここに加熱していない銀座カリーをかけていく。
そして玉子がまた余り気味だったので、中央に配置。
ここにチーズを盛大にふりかけていく。
ではこれをオーブンレンジで……15分くらい焼くか。
その間に賞味期限が2日後に迫ったウィンナーも焼いていく。
なんだか思ったより豪勢な夕食になっちゃいそうだ。
……さて、もう焼けたかな?
(パカリ…)
〜完成〜
いや完成とか言ったが、明らかに白身がまだ加熱されてない感がすごい。
今の物件に住み始めた際、「レンジとオーブンがどっちも使えて最高だな!」みたいな感じで買ってみたオーブンレンジだが、食パンを2枚焼くだけで7分かかったりするので、明らかに火力不足感は否めない。(赤魔道士)
まあチーズは溶けてるからOKということにしてもう食べよう。
(いい加減お腹すいたし…)
ではいただきます!!
(ハムッ……!)
……素晴らしい!!
(焼きカレーってほど焼いてるかこれ?)という、もう一人のボクの意見は完全無視するとして、やはりチーズとカレーの相性は最高だ……!!
そしてやっぱり銀座カリーは他とはちょっと違った高級感がある。
作る面倒さを知っていても買ってしまうのは、この味に魅力を感じるからなのだろう。
(なお値段は他より安いことも多い)
そして焼きウィンナーにチーズとカレーと卵黄を合わせたら、もう最強である。
あの日、焼きカレーの話をしてくれた人に感謝を。
こりゃ良い晩御飯になったよ……!
そんなわけで、作るのが面倒で放置していた銀座カリーを『焼きカレー』にすることで良い感じに消費できた。
これでまた一つ、ズボラ料理のラインナップが増えたようだ。
そして、面倒さはやりようによって帳消しに出来る、という学びを得た。
あと個人的にカレーは外食で食べるのは少し勇気がいるメニューなので、家で美味しく消費できるのはありがたい。
序盤に函館のラッキーピエロの話をしたが、ラッキーピエロのカレーのレベルですら、辛いものが苦手な自分的には正直そこそこ辛めなのだ。
銀座カリーにももし甘口があるならそれを買いたいくらいなのだが、今回のようにチーズマシマシでいけば辛さがマイルドになって良い感じだとわかった。
これからもちょっと豪華な焼きカレーが食べたくなったらこの料理にお世話になるとしよう。