父から子へ【働くということ】
いいかい、君たちもいずれ社会にでて働くようになるだろう。
社会に出て働くうえで大切なことはたくさんある。
そのうちの一つを伝えておくよ。
厳しいことだけど、ちゃんと理解してほしい。
職場でこんな言葉をつかう人がいる。
「私はがんばっている!」
「がんばってやることやっています!」
「私はがんばっているんです!」
語気を荒らげながら言うときもあるよ。
がんばっている、確かにその人はがんばっているよ。
でもね、みんなそうなんだよ。
会社から給与をもらって働く。
お客様からお金をもらって働く。
がんばるのは、当たり前のことなんだ。
お金を頂いて仕事をするのに、がんばらない人がいるほうが、おかしいのだよ。
お金を頂いて仕事をする以上、成果を求められる。
がんばるのは最低条件。
必要なのは成果。
成果であり結果なんだ。
社員は会社の利益になる成果を挙げないと評価はされない。
努力や頑張りは称賛には値するが評価には値しないんだ。
これは当たり前のことなんだよ。
会社は利益を得るために従業員を雇用している。利益より従業員への支払いの方が多いようでは会社は経営が成りたたない。
だから社員として働く人達は、一人一人が自分が貰う給与以上の利益を得るよう、成果を挙げないといけないんだよ。
この普通にも思えるようなことが、意外にも意識していない人達が多いのだ。
逆にいえば、与えられた役割に対して自ら考え、提案し、成果を挙げられる人は高く評価されるようになる。
私は部下の人達、若い人達によく話すことだけど、自分が経営者、株主になったつもりで仕事をしてごらんとね。
そうすると、仕事の見方、向き合い方が変わってくるはずだよ。
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