難しい本よりも先ずラノベから読むべし

ライトノベル(以降はラノベで表記統一)は小説と漫画の中間に位置付けられる分野である。今回は何故ラノベを先に読んだ方が良いのかについて話していこうと思う。


はじめに

ラノベとは先述したように小説と漫画の中間に位置付けられている分野で、主なレーベルとして電撃文庫や角川スニーカー文庫などがある(1)。ちなみにラノベを執筆する作家が途中から一般文学に転向していった方も存在する。

1 とっつきやすさ

ラノベはその名の通り、難しすぎずかつ手軽に読めるものが多くを占める。加えて美麗なイラストが挿入されている点においても特徴的である(とはいってもイラストそのものが無い場合も一部作品にはある)。それらはとっつきやすくなっていて、無理なく手を出すことができるようになっている。そのお陰ではまりやすく挫折しづらい。

2 ステップアップが簡単

専門書やラノベではない方の文学作品は文字だらけだったり内容が難しすぎたりなど、ある程度以上の知識が必要なことが多く、手軽には手を出しづらく、場合によっては投げ出したくなるほどに嫌い手を出さなくなることさえあり得る。

しかし、ラノベであればイラストと難しすぎない文章と没入しやすい世界観で表現されていることが多いので多数の人にとっては抵抗感なしに読むことが簡単で、それに慣れれば絵無しの文学作品や専門書に手を出してみようと考えるようにもなる。抵抗感を緩めつつ少しづつ段階を引き上げて難しい内容の書籍に手を出せるようにできることがラノベの持つ利点と言えるのである。

まとめ

私自身の話になるが、私も漫画しか読めず、文字だけの文学作品や専門書には抵抗感があり手を出せない状態が長く続いた。その状態を解消してくれたのがラノベであった。学生の頃、ふとしたきっかけでラノベの存在を知り、そこから色々と手を出し続けていった。その結果、文学作品や専門書にも興味関心を持つに至り、抵抗感なく手に取り読めるようになった。

だからこそ、ラノベは将来的に専門書クラスの難しい書籍に手を出せるようにする上では決して無視できず、馬鹿にすることはできない。

もし、将来的に難しい本を読みたいが手を出しづらい、しかしそれでも読むことに挑みたいと考えている方の助けになれば幸いである。

(1)ラノベのレーベルはその大半がKADOKAWA(角川)の傘下にあり、そのために同会社のラノベ界における影響力の大きさは無視できないものとなっている。最大手の電撃文庫は角川スニーカー文庫から分離独立する形で成立しており、また代表者が角川の一族に連なる者であったこともあり、KADOKAWAとの関わりがとても深いレーベルとなっている。


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