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「笑顔」と「緩やかな繋がり」これからの時代に大切なことを考える
【1036むすび】近藤さんち(与野)鮭《1065日目》
全国のおむすび屋さんを巡り、そのおむすびをレポートしていくチャレンジを1000日以上続けている。いろいろなおむすび屋さんを訪問する中で、最近とくに感じることがある。
それは、飲食店にとって本当に大変な時代になっているということだ。
大手の飲食店の検索サイトなどで、おむすび屋さん情報を入手して、お店を訪問することをよく行っている。しかしながら、閉店をしてしまったり休業をしてしまっているお店が本当に多い。これまでの感覚として、半分くらいは情報どおりにお店が営業されていない。
以前、飲食店を経営している方からおむすび屋さんは経営しずらいという話を聞いたことがある。
その理由はこういうことだった。
1.手間がかかるわりに、単価が安い
2.日持ちがしない。販売時間も限られているのでロスが多い。
3.取り扱いの許可が大変
確かに、パン屋さんと比較するとわかりやすい。
コンビニおむすびの値段が基準になっているので、パンとかに比べると単価がかなり安い。
夜ごはんであまり食べるイメージがないし、日持ちがしないので、パンみたいに次の日の分を買うということがない。つまり、作り置きの販売だとロスを出さないようにするのが難しい。
実際に手で握るので、衛生許可なども厳しいらしい。
しがもここ近年、さらに状況は厳しくなってきている。
世界的な感染症の影響もあり、原材料の高騰が著しい。生活者の生活スタイルや働き方の変化もあった。この先には人口減や高齢化などの大きな問題もある。
競争はますます激しくなる一方だ。
これまでのように新規や一見(いちげん)さんを囲い込むというようなスタイルのお店は本当に厳しくなっていくに違いない。
では、これからの時代、おむすび屋さんやその他多くの飲食店はどのようなかたちで生き残っていったらいいのだろう。
その一つの答えになりそうなのが、ファンに愛され地元に根付いているお店の存在だ。
このおむすびリポートを続けていく中でも、立地や店構えが特別ではないけれど、地元のお客さんに愛され、長く続いているお店があった。
そういったお店が、なぜ愛されているのかをちゃんと見ていくことも、おむすびを1000日間以上、リポートしている自分の役割なのかもしれない。
このお店もそうだった。
クリーニング店のご自宅部分を改造し、地域のコミュニティスペースとして開放している「近藤さんち」
週に2日間だけ、おむすびカフェの営業もしている。
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入り口の看板から、笑顔になってしまう。
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お店というよりかは、本当に民家。
気分は、ヨネスケ師匠の突撃隣の晩ごはん!?
「ごめんください!」
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お店のみなさん。
優しい笑顔と楽しいおしゃべりが、素敵でした。
このお店やコミュニティスペースのことをいろいろ伺うことができた。
(前回のリポートに書かせてもらってます)
少し自分なりにこの「近藤さんち」が愛されている理由を考えみた。
この「近藤さんち」は、お子さんからご年配の方まで、本当に気楽に来られる場所。もちろん常連さんだけでなく初めての方でも心地よく過ごせる。
自分のちょうどいい距離で接することができるのだ。
それはルールに縛られたガチガチさではなく、共感しあう人が自然と集まるような緩やかさがある。
それは緩やかなコミュニティにもなっている。
孤立化し人との接点が少なくなっている現代社会では、このような緩やかな繋がりがセーフティネットの役割も担っているのかもしれない。
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そうそう。
2つ目のおむすびを食べよう。
出来たておむすびなので、ぬくぬくなのである。
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ほろり。
ふんわりむすばれたごはんの中から出てきたのは、甘塩の鮭!
あーなんだか懐かしい味わい。
おむすびの持つ温かさとこのお店の温かさが合わさって、心もぽかぽかしてくる。
ファンベースという考え方がある。
「ファンを大切にし、ファンをベースにして、中長期的に売上や事業価値を高める」
その中心にあるのは、みんなが笑顔になれるということだ。お店の方、お店に来られたお客さん、地域のみなさん、みんなが笑顔になれる場所を長く続けていってほしいと思う。
また、訪問したいな。
ご馳走たまでした!
ヨネスケさんの天むすは5倍うまい!
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