埼玉スタジアムへ浦和レッズサポーターが帰ってきた"はじめての試合"
今日は2023年7月8日。
浦和レッズvsFC東京の試合がホーム埼玉スタジアムで開催される。
仲間とおもいっきり楽しめる「GoGoRedsデー」が4年ぶりに登場!
前売り券も5万枚以上売れているらしく、サポーターの熱い応援がスタジアム中に響き渡りそうである。
今年からJリーグは観客の人数制限や声出しの制限などもなくなり、これまであったようなスタジアムの日常が戻ってきている。
思いっきり、声をだして、飛び跳ねて、拍手できる。
ゴールの瞬間、周りの人とハイタッチをし、抱き合う。
今だからこそ、この応援ができる喜びを、もう一度ひとりひとりが感謝をしなくてはいけない。
そこで、ちょうど3年前、Jリーグがコロナで中断し、観客がいないリモートマッチを経て、はじめて有観客試合になった時のことを振り返ろうと思う
。
(ここからは、当時書いたnote記事をそのままにしてあります。スタジアムの風景やその時の想いなどもそのままに書いてあるので、読んでいただけると嬉しいです)
⚽2020年7月12日 浦和レッズvs鹿島アントラーズ
暑い、熱い、暑い、熱い。真夏のような日。
スタジアムに撒かれた水しぶきが、芝生に息吹を吹き込んでいく。
ようやく、ようやく、サッカーの応援ができる日常が戻ってきた!
プロ野球に続き、7月10日(2020年)からJリーグの試合でも観客を入れての観戦が始まった。
浦和レッズは7月12日(2020年)の鹿島アントラーズ戦から、埼玉スタジアムにコロナの自粛後はじめて観客を入れての試合を行うことになった。
待ちに待っていたあの熱いスタジアムが、5カ月ぶりに帰ってくる!
①観客5000人の制限
とはいえ制限はある。
Jリーグの新型コロナウイルス対応ガイドラインによると、7月10日よりスタジアムの収容人数の50%以内、あるいは5000人までの制限付きで観客を入れられることになっている。
浦和レッズの本拠地埼玉スタジアムでは、6万人を超える収容人数に対して、観客5000人までということなので、かなり密な状況は抑えられるはずだ。
そのため浦和レッズは、ダイヤモンド会員(シーズンチケット25年以上継続)を中心にチケットを限定販売。
(この方たちは、ほんとうにすごい!今まで購入した金額を合わせると車、いや家族とかの分も入れると高級外車とか買えちゃうくらい払っている人もいるかと)
また、限定販売で余った座席について、プラチナ会員(シーズンチケット15年以上継続)を対象に、試合の前日に急遽販売することをしていた。
自分もプラチナ会員(※当時の話です。現在はダイヤモンド会員)なので、直前で運よくチケットを手に入れることができた!
②普段と違うスタジアム
密を避けて自転車で埼玉スタジアムに向かう。
炎天下の中、汗だくに。
試合が見られるなら、これくらいのことどうってことない。はあはあ。
スタジアムの周りにいる人は、かなりまばらだ。
売店もやってなく、かなり寂しい。
いつもだったら、大行列ができているゲートにも人がほとんどおらず、サポーターよりも運営の方たちの姿がよく見える。
入場する際には、検温、手の消毒が徹底されていた。
いつもは入念に行われている、荷物チェックはなし。
チケットのもぎりは係りの方の確認後、自分で行う方式だ。
このあたりは、どうやればいいのかまだ模索中と言った感じ。今後変わってくるかもしれない。
③帰ってきたスタジアムに涙ぐむ
スタジアムに入ると、とにかく壮観な眺めに驚く。
スタジアム中のひとつひとつの席に色つきのビニールシートをかぶせて、赤白黒の浦和レッズカラーに染め上げている。
座席は、前後左右2席ずつ空いている。
これだと、1人あたり9席の面積があることになる。
かなり人と人との距離が明けられているようだ。
そして、午後7時。選手たちが入場してくる。
指定席のサポーターも立ち上がって、スタンディングオベーションで、向かい入れる。
こみ上げるものがあって、ちょっと涙ぐんでしまいそうになる。
この日の入場者数は、3094人。
普段の埼玉スタジアムの10分の1以下の人数。
本当に寂しい。
今回は、5000枚のチケット販売だったはずなのに、3000人しか人が入っていない。観戦を見送った人が多かったのだろう。
試合は、1-0で浦和レッズが勝利した!
④禁止事項を守れなかったサポーター
ここからは、今回の応援、これからの応援について考えたいと思う。
今回、応援に対してリーグ側からいくつかの禁止事項があげられていた。
これらのいくつかに対して、守れなかったサポーター(全体の中の一部)が埼玉スタジアムにいたことは、事実だ。
せっかく、
みんなが我慢して待ち望んできた今日という日に…
これだけのスタジアムの雰囲気を作ってくれたのに…
本当に残念だ。
いっぽうで、このルールの中だとサポーターができることは、非常に限られてしまう事実もある。
せいぜい拍手をしてタオルマフラーを掲げるくらいだろう。
これだとスタジアムに熱気は生まれないし、選手たちを鼓舞することもできない。
魅力的なスタジアムとはかけ離れてしまうことになり、ここまで培ってきたサポーターの熱量やその歴史を壊してしまう可能性がある。
⑤コロナ時代の応援とはどうするべきか。
そこで、すべてを禁止するのではなく、コロナウイルスの感染から観客を守りながら、どうしたら応援を盛り上げられるかを、もう一度考えてもいいと思う。
例えば、手拍子の解禁。一部の打楽器の解禁だ。
この2つは他の人との距離が保たれているのであれば、かなり安全に運用できると思われる。
声は出せないにしても、スタジアム全体に一体感が生まれてくるし、選手をより後押しができる。
もちろんルールをゆるくするだけでなく、厳しく守ってもらうことも大切だ。
コロナウイルスの特徴も対策もこれまでの経験からある程度見えてくるようになってきている。屋外とは言え人との距離やマスクの着用は絶対的に必要。
また、呼気や唾液の飛沫を飛ばすような行為(立って応援はいいけれどコールやジャンプなどはダメ)は、周りに不安を感じる人は多いと思う。
またせっかく間隔を開けている座席の移動を制限したり、座席と観戦者個人の紐付け(万が一の時に、後追いができるように)も大切なことになる。
そのためには、試合前の告知をしたり、スタジアムのオーロラビジョンや出入り口などに案内を出し禁止事項を周知することが必要になってくる。また、もし守らなかった時の罰則(個人だったり、クラブが受ける可能性)を一人一人にちゃんと理解してもらうことが大切になってくる。
スタジアムの座席には、こんな貼り紙があった。
⑥焦らずに、周りを信じて応援していこう
サッカーには味方もいるし敵もいる。
その敵に勝つことこそ、最大の目標としてきた。
だけど、今、それ以上に大きい敵がいる。
その大きい敵に勝つためには、ファン、サポーター、選手、スタッフを含め、あるいは他のクラブとも協力し、まさに総力戦で戦っていく必要がある。
もしかしたら長期戦なるかもしれない。
それでも焦らずに、周りを信じて応援していこう。
必ず、あの熱狂のスタジアムは帰ってくるから。
(リモートマッチの時の様子は、こちらに書いてあります)
あれから、3年が経って
当時は、世の中は混乱し、新しい生活の仕方に多くの人が戸惑っているような、本当に大変な状況であった。
クラブ、リーグ、地域、サポーター。本当に多くの方の協力があって、あの試合ができたことは感謝でしかない。
これからも多くの試合を観戦することになるだろう。
でも、はじめて有観客になった試合のことは忘れないようにしたいと思う。
こちらのマガジンでは、スタジアムの熱狂を作り出すファンやサポーターの素晴らしさを綴っています。
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