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noteは人生を彩るためのツールだ
「おもしろき こともなき世を おもしろく」とは幕末に活躍した長州藩士 高杉晋作の辞世の句として知られる言葉だが、noteには、おもしろきこともなき日常を彩り、人生に豊かにする力があると思う。
まだ本格的にnoteを書きはじめて間もないのだけれど、今は書くことが楽しくてしようがない。
ウィークデーにも「次の休日は何を書こうか?」とあれこれ想像をふくらませながらニヤニヤしている。
今日も朝4時に起きて、3時間くらいぶっ通しでnoteを書いた。
いつか自分の本を出版する日を夢見て、2025年は原稿用紙10枚分(4,000字)の記事を100本書くことを目標にかかげている。
そんな雑文家のボクが思うnoteの魅力。
noteは創造性への挑戦を後押ししてくれる
いまちょうど「noteに書きたい100のことを書き出してみた【2025】」という原稿を書いている。2025年はnoteで100記事を書こうと思っているので、そのためのアイデアを棚卸しするための原稿だ。
それで「高級ホテルのラウンジでお茶してみた」「一人でディズニーランドに行ってみた」みたいなやってみた系の企画を思いつくままに書きなぐっていたら、ある思いが浮かんできた。
「noteを書き続けたら、人生がもっとおもしろくなるんじゃ?」
noteに書くという大義名分が、新しいことに挑戦する勇気を与えてくれる。
たとえば、帝国ホテルやリッツカールトンのような高級ホテルのラウンジでお茶をするという体験は、ボクにとっては大変勇気のいることだ。想像するだけで震えるし、まだやったこともない。
だけど「noteに書くためだから」という建前で自分を説得すれば、不思議と勇気がわいてくる。高級ホテルどころか、一人ディズニーでもメイド喫茶でも、何にでも挑戦できそうな気がする。
そんなささいな挑戦に意味があるの?
とんでもなく、意味がある。
多くの著名人も推薦する名著『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』の中で、「アーティスト・デート」と呼ばれる習慣が紹介されている。
著者のジュリア・キャメロンは、自身も映画監督やシナリオライター、ディレクターなどとして活躍しながら、25年以上にわたって創造性を育てる方法論「アーティスト・ウエイ」を教え、世界中の人々の才能を開花させてきた。
アーティストデートとは、創造性を回復する、つまりクリエイティブな人間になるための2つの基本ツールのうちの1つだ。(ちなみにもう1つの基本ツールはモーニング・ページ)
週1回、2時間ほど時間をとって、以前からやりたかったことをやったり、行きたかった場所に行く。継続的にちょっとした非日常な体験・経験をすることで創造的な心が育まれる。
創造性を養うことは、何も作家や、画家、音楽家のようなアーティストにだけ必要なものではない。どんな人でも、創造性を高めれば仕事や人生に役立つはずだ。
ボクは幼いころからずっと、自分にはクリエイティブな才能は無いと思い込んできた。
図画工作の時間に、想像で絵を描いたり、紙粘土で架空の物体をつくるのが恥ずかしくて苦手だった。たとえば風景画を描くときには、何時間もかけて屋根の瓦や葉っぱの一枚一枚まで見たままを写そうとする。そんな子どもだった。
自分にはクリエイティブな才能はないと思い込んできたから、大人になってもアーティストな自分に蓋をして、見ないようにしてきた。
ジュリア・キャメロンは言う。
人はみな創造性の種を宿している。
ところが、多くの人がそのことに気づいていない。
創造性を育むのに遅すぎることはない。今が人生で一番若いのだから。
ボクは好きな文章を書いたり、話したりすることで生計を立てたいと思っている。それから相田みつをさんのように書で詩を書くこともしたい。
マルチな才能を発揮するアーティストであろうとするなら、創造性は必須だろう。そして創造性を育んでくれる習慣がアーティストデート。
だから2025年にはぜひとも週1回のアーティストデートを習慣化するつもりだ。
正直、新しいことに挑戦するのは億劫だし、心がしんどい。実は今年もアーティストデートを採りいれようとは思っていたのだけれど「来週でいっか」「次の休みこそは」と先延ばしにしてなかなか実践できなかった。
だからこそnoteが役に立つ。noteに書くという大義名分が、小さな挑戦をする勇気を与え、行動を後押ししてくれる。
動画でも音声でも表現方法は何でもいいと思うけれど、ボクは文章が好きだからnoteに書く。それにnoteなら、動画でも画像でも音声でも好きな形で投稿できるから、たまには別の形で表現するのもおもしろいかもしれない。
noteはSEOやアフィリエイトの呪縛から自分を解放してくれる
note(ブログ)が挑戦を後押ししてくれるという話は、気づいたというより、思いだされたというほうがより正確だ。
ボクは2009年頃から断続的に、つかず離れずで細々とブログを書いてきたのだけれど、当初はたしかに「ブログを書けば人生がおもしろくなる」という想いで日々好きな文章を書いていたはずだった。
ブログを書くために変わった飲食店に飛び込んだり、気になる人にインタビューをしたり、全国を旅行したりもした。たくさんの出会いや思い出ができた。
ところがいつの日からか、SEOにハマりアフィリエイトにハマり、気づいたらブログ本来の魅力はすっかり忘れ去られてしまった。
なまじ稼げるようになったことで、書くことが創造的な行為からだんだんと遠ざかり、検索上位を獲得し報酬を得るための事務的な作業へと変容していった。
そんな自分に嫌気がさして、書くことまでキライになりそうだった。だからこそ、創造性を回復するためにあえてWordPressという慣れ親しんだCMSから距離を置き、noteで書かせてもらうことにした。
検索上位を獲得するのはうれしい。アフィリエイト報酬が発生するのもうれしい。自分なりに読者さんへの愛を持って誠実に書いてきたつもり。
SEOやアフィリエイトの世界で働く人々を否定するつもりだってもちろんない。
だけど、もういいかな。ちょっと疲れちゃった。
いいかげん、SEOやアフィリエイトの呪縛から自分を解放してあげようと思う。
検索ランキング至上主義の狭い世界の中で孤独に文章を書いてきたので、文章でつながったゆるいコミュニティで活動することにはまだ若干の戸惑いがある。
noteでは特別なSEO(内部施策)はできないし、(Amazon、楽天など一部を除いて)アフィリエイトもできない。note側の判断で記事が消されてしまうリスクもある。
だがそれでいい。
デメリットを考慮してもなお、noteには表現の場としての魅力を感じている。
SEOを意識しなきゃ書きたいことも書けないなら、もう書かなくてもいいかな。
もし仮に検索上位10記事を「参考」にして似たような記事を生み出す作業者をライターと呼ぶのなら、ボクはもはやライターでありたいとは思わない。
田中泰延(ひろのぶ)さんの受け売りだけど、もうすでに誰かが書いているのなら、読み手でいればいい。いまさら自分で書くことはない。
自分がいいたいことを書いている人がいない。じゃあ自分が書こう。
自分が書いて、自分で読んで楽しい気分になれる文章を書こう。
「書く」ことをこれ以上キライになりたくないから、ボクはnoteというやさしい世界を選ぶ。
承認欲求のために書くわけではないけれど、いいねの数が気になってしまうのは否めない。コメントをもらえたらやっぱりうれしい。
SNS的なゆるいつながりもnoteの魅力のひとつだと思う。
人のブログなんてほとんど読んでこなかったのだけれど、最近はnoteの「ついで読み」にハマっている。
自分の記事を書くついでにnoteのホームやおすすめに表示される記事を読むと、いろんな職業や立場の人の熱い思いやほっこりするエピソードに触れられておもしろい。
まあ、小難しいことは考えずに、書くことを素直に楽しんでみよう。
自分の言葉を自分らしくつむぐには、しばらくリハビリが必要そうだ。
noteはクリエイターの道を開いてくれる
noteを運営するnote株式会社は「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションをかかげている。
がっつりヨイショして媚びを売ってるわけだけれど、本当に素敵なミッションだし、noteというサイトやサービス全体にもやさしいぬくもりが感じられる。
クリエイターのデビューを後押しする取り組みもさかんだ。
数多くの出版社やメディアとパートナーシップを結び、クリエイターを紹介する「クリエイター支援プログラム」。日本最大級の創作コンテスト「創作大賞」の開催。
仕事依頼タブ機能や有料note販売、チップ機能など、クリエイター自らが仕事を獲得するためのUIの工夫や機能も充実している。
noteへの投稿をきっかけに書籍化された作品は、累計300冊を超えるそうだ。
noteのことをあれこれ調べていて知ったのだけれど、創業者である加藤 貞顕(さだあき)さんの経歴もおもしろい。
小学生の頃からコンピュータと本が好きな子どもで、就職したくないから大学院に進み、経済学研究科なのにLinuxばかりいじっていた。
「仕事中にどれだけ本を読める職業なのかどうか」という基準でコンピュータ系の出版社であるアスキーに入社して編集者としての基礎を学び、ダイヤモンド社では数多くのベストセラー作品を手がける。
その後、出版業界やコンテンツ産業の衰退を根本的に解決するためにピースオブケイクを立ち上げ、cakesやnoteといったサービスをリリース。
『英語耳』『スタバではグランデを買え! 』『もしドラ』『評価経済社会』……全部知ってるし好きな本ばかりジャマイカ。スゴイ。
本好きな人が出版業界を救うために立ち上げたサービスというところがまたカッコよい。これまでnoteのことは「数ある無料ブログのひとつ」としてしか見ていなかったけれど、背景にあるストーリーを知るととたんに愛着がわいてくるから不思議だ。
noteで人生を彩ろう。
冒頭の高杉晋作の辞世の句に戻ろう。
「おもしろき こともなき世を おもしろく」という言葉には続きがある。
おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり
この歌には「世の中をおもしろいと感じるか、つまらないと感じるかは、自分の気持ち次第だ」という心構えが示されている。
じゃあどうやって世の中をおもしろいと感じられる自分をつくっていくのか?
そう、noteを使えばいい。noteという免罪符を持って、街に飛び出そう。
行ったことのない場所に行き、やったことのないことに挑戦して、その記録をおもしろおかしくnoteに書き残そう。
きっとその先に、今よりもっと創造的で、豊かな人生が待っているから。
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