avexを辞める大きな2つの理由(わけ)
12/14付でエイベックス・マネジメント株式会社を退職しました。
約5年と1ヶ月、アーティスト・タレントマネジメント部門にて新人発掘と育成に携わりました。
今やavexという会社は、エンタメ×テック的な要素が表立つ総合エンタテインメント企業ではありますが、その中で、アーティストやタレント、役者、モデルの原石を見つけ出すという「川上」の仕事に携わっておりました。
めちゃくちゃ楽しかったです。
大変なことが95%くらいだったけど、楽しかったことは嘘じゃないです。
主なworkは↓こんな感じ。
(当時各社メディアに取り扱っていただいた記事の一部です)
こういった所謂退職エントリといったものはエンジニアの方やIT企業の方が書くイメージがありますが、自分はあくまで"芸能の裏方"として、この退職を機に、キャリアにおける備忘録として本エントリを記したいと思います。
大きな退職理由は、以下2つです。
①芸能事務所における自分の立ち振舞に限界を感じたから
②30歳を前にして環境を変えて挑戦したかったから
芸能事務所における自分の立ち振舞に限界を感じたから
ここ数年、徐々にですが、流れが変わってきているこの業界に対して、思うことは多くなってきていました。
(キングコング西野さんの考えはかなり自分には刺さりました。)
1番影響を受けたのは「TikTok」。ご存知のとおり、2018年ティーン世代に莫大な影響を及ぼしたソーシャルアプリです。
普通の女子高生が、芸能人より認知度があるなんてことはざらにあります。たとえこれがインフレ期だったとしても、彼らが積み上げた「数字という信用」は効果があります。
その一方で、自分が直近2年で在籍したスクール部門では、"順番待ち"をしている才能をもった人があまりにも多すぎました。
バズって数字という信用を積み上げても、どうしたらいいかわからずフェードアウトしてしまう原石たち(特に中高生)、かたや才能があるのに環境に縛られて埋もれていってしまう人が互いに多くいることがわかりました。
正しく導いて"本当の人気者"を世に送り出すために、自分は何ができるだろうと考えたときに、真っ先に「芸能事務所の社員」であることを辞める選択肢が浮かび上がったのです。
※補足しておくと、決して「芸能事務所に所属することが悪」という考えではありませんので悪しからず。
30歳を前にして環境を変えて挑戦したかったから
自分は"芸能の裏方"という立場ではありますが、それ以前に"普通の会社員"であるという自負があります。
原宿竹下通りでは、avexの名刺があればそこらへんのスカウトを堂々とスルーしてる人でも立ち止まる、avexはそんなスゴい会社でした。いつしかそのネームバリューに甘え、仕事を待っている状態でした。自分から見つけたりするのが得意だったはずなのに、それをやろうともしてませんでした。
何か誇れるような結果を残せてもいないのに…鞘に収まったままの刀のような、このままavexという大きな看板だけ見せびらかしたままでいては、「何もない」会社員で終わってしまうなと焦っていました。
自分は「芸能」という業界が好きです。役者やモデル、タレント、音楽は詳しくないですが、アーティストやアイドルの成長過程に寄り添える仕事はやりがいがあります。
たかが5年、されど5年、経験してきたささやかな成功と多くの失敗を活かして、違う環境で勝負したいと思うようになっていました。
今後の野望
自分のスキルは「見つける」ことと「火をつける」ことだと思ってます。
これを活かして、エンタメ業界において、芸能事務所とは違った視点から原石発掘にアプローチしていければと考えております。
実は転職による退職でして、12/15付で新しい会社に所属しております。
初出社が12/17なので、本日は絶賛平成最後のモラトリアムなのです(笑)
明日から心機一転、頑張って仕事します。
(またすぐnote書こう…三日坊主にならないように…)
本日のBGM
文章を書くときとか、考えをまとめるときに聞く音楽は好きです。
だいたいSoundCloudかYouTubeです。本日はこちら。
ラジオDJっぽい、うん。