見知らぬ世界を検索しよう、瞑想を深めるソルフェジオ周波数と、縦の旅行について 1/2
スピリチュアル系、それはわたしから最も縁の無い界隈だ。
わたしは、未だかつて知り合いから、マルチ商法をはじめ、あらゆる怪しげなモノに勧誘すらされたことが無い上に、スピリチュアルな話題を持ち出すような友人なんぞ一人もいない。なので、わたしの「前世のカルマ」だのなんたらは、きっと素晴らしいモノであったに違いないと確信している。
だいたい、「○○で、あなたのDNAを修復」と言われても、そんなことができるわけが無かろうと即座に笑ってしまう。「○○で、あなたの運気を上昇」なんぞ、運気ってどうやって計測するのか?計測できないのであれば上昇も何も無いだろうと冷めてしまうのだ。まさに冷笑系とはわたしのことに違いない。
そんなわたしが、かろうじて読めるのは、思い込めば思い込んで閉じることができるような、「○○で、あなたの潜在意識にアプローチ」の話だ。あと、それっぽく科学で脚色してくれなければ面白さが足りない。チャクラを解き放って宇宙と一体化するのは良いかもしれないが、現世の利益が得られなければ興味がわかないのだから仕方があるまい。
というわけで、以前試したのがこちらである。何でも脳波を計測して、深い眠りが得られているのか、瞑想状態が適切に行われているのかを判別してくれるという機械だ。
脳波計測マシーンについて
適切な瞑想なるものが何なのかは、未だ深遠なる煙の中にあるが、わたしが試した上記商品の一世代前のものでは、ハイスコアの取り方がわかったのでもう使わなくなってしまったのだ。
キーポイントは3点
酒は一切飲まないか、死ぬほど飲んでから計測する
落ち着ける音楽を流す
深呼吸して心拍数を減らす
というものであった、どうやら脳波計測マシンは精度の高いモノは恐ろしく高価であるので、このレベルの機械ではここまでなのかもしれない。(Version2になって精度が向上しているかもしれないが、試していない)
マインドフルネスとグーグル
何故、瞑想などという怪しげなモノに興味を持ったのか、それはまさしく生産性が世界一高そうな、この企業の取り組みを見たからだ。Google(アルファベット社)の面白いところは、彼らは統計的に物事を判断し、それを業務に生かしている点である。
フェルミ検定という言葉をご存じだろう、今でも一部の面接では利用される、「シカゴ市にはピアノ調律師が何人いるでしょうか?」などという問題について、それなりにごもっともな答えに論理的に答えるとかいう、あれである。
そして、Googleはその面接手法を一旦採用し、採用後のパフォーマンスを検証し、そしてその質問が有能な社員を見抜くパロメーターでは無い(要するに、その面接項目を飛ばして採用した社員と、パフォーマンスが変わらなかった)ことを確認の上、面接の項目から省くことにしたのだという。
それっぽい面接項目が一旦導入されれば、永遠によく似た問題(今で言うところのガクチカ、かつてのコミュ力確認問題)を出し続ける、生産性が地を這っているわれらがJTC(日本の伝統的大企業)とは真逆のスタンスに、わたしは大変敬服したのだ。
そんな彼らが、取り組んでいるというのだから、きっと意味があるのだろう。あらゆる問題について、適切な判断を行いたいのであれば、現代日本における、知の巨人にして森羅万象の専門家であるひろゆき氏みたいな特異な人物を除き、それなりの権威にすがるほか無い。
というわけで、次に揃えたのが、座蒲である。四角い温泉旅館に置いてあるモノを思い浮かべたあなた、こちらをご覧いただきたい。
これに座ることで、座禅が組みやすくなる、それは確定的な事実だ。さらに、曹洞宗などでも利用され、瞑想を紹介するYouTuberがお勧めしている、これは、買わざるおえないだろう。
そして、音楽、ソルフェジオ周波数
脳波計測はそれなりに科学的であるし、瞑想で生産性が高まるのもそうだ。座蒲があれば座禅は組みやすくなる。ここまでは検索して出てくる上に、納得感の高い情報である。
ここで、瞑想効果を高める音楽について、「ソルフェジオ」なるキーワードが登場する、YouTubeで検索いただきたい、そしてTwitterで検索いただきたい。あなたがわたしと同レベルの、スピリチュアルに縁の無い人間であれば、カズオ・イシグロの言う「縦の旅行」を経験することになるだろう。普段見ようともしない集団を、たまにのぞいて見ることは、きっと価値があるのだ。
そして、ネットでできるお手軽縦旅行はこちらである。
とても胡散臭い、そう思ったのでは無かろうか?
わたしもそう思う。そこで、さらにソルフェジオについて縦方向の旅行を楽しむことにした。わりとまともなソルフェジオ周波数の解説と、各周波数のご利益が簡単にまとめられている。
どこからこの言説が現れたのか。その答えを求めて、わたしはAmazonの奥地へ向かった。