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2020〜2022年のエッセイ

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2020年6月の記事一覧

他人を満足させるための自分になりたくない

褒められたい、好かれたい、出来る人だと思われたい、評価されたい。

その気持ちは確かにあるけれど、それを意識した自分で生きてると、いつの間にか「自分」がいなくなってしまう。

朝、マスクをしている時のメイクについて特集が組まれた番組を見た。

マスクをしていると無表情に見えて怖いから、優しく見せるように、という主旨だった。

うわっと思った。

相手のための自分になれと言われているような気分だった

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執着せずに生きていきたい

執着という言葉がぴんとこないくらい、無自覚な執着癖があった。

何かを好きになる。

好きな気持ちは時間とともにじんわりと消えていくけれど、自分はまだ好きだと思っている。

気付くと、もう好きでもないのに、そこに留まろうとする。

なぜならそれが、自分のアイデンティティになっているからだ。

好きではないから、なんとなく苦しいけれど、そこを離れることが出来ない。

そんなことを、何度も何度も繰り返

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生きたまま、私の世界から消えていく

付き合っていた人と別れて、気が付けば半年が過ぎていた。

息をしているだけでも辛い時期もあったのに、彼の存在が私の世界から消えて6か月。

付き合っていた時の記憶はあるし、別れたばかりのあの時どんな気持ちだったかも覚えているのに、既に体感として思い出せなくなっている。

20代後半にして、人生で初めての失恋だった。

実際体験した失恋は、イメージするものと違っていた。

恋愛が終わることを失恋とい

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文章は、ゴミにならないから。

物を作ることが好きだ。

幼いころから手芸が好きで、それが編み物になったり、スイーツデコになったり、絵になったり文章になったりした。

思い返せば何かしらの創作活動をしてきたが、一番続いたのが文章を書くということだった。

文章を書くのが好きか?書いていて喜びを感じるか?と聞かれると…

正直そこまでではない。

小説を書くのはしんどいし、1000文字書くのだって私にとってはなかなかエネルギーがい

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社会人、何もしないと時間だけ進む

社会人になってもう五年が過ぎた。

その間にちょっとニートしたりもしていたから、働いている期間が五年というわけではないけれど。

その5年で何をしてきただろう…

そう考えると、あまりこれ!ということをしていないことに気付く。

五年といえば、順調に卒業したとしたとしても大学時代より一年長いことになる。

大学に行けば、ある程度専門知識もつくし、色々な体験をする。

色々なことで進化して、見える世

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