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【cinema】いつだってやめられる マスタークラス

2017年39本目。イタリア映画祭4本目。

2年前にイタリア映画祭で上映された「いつだってやめられる」の続編。ってなると、続きモノってことで、及び腰になる方もいるかもしれないんですが。

イタリア版『ブレイキング・バッド』とも称された前作『いつだってやめられる』がスマッシュヒット。それを受けて、物語もアクションシーンもスケールアップした続編が作られ、またもやヒット。前作に続いて素人ギャングだった7人が登場。前作では警察から追われる立場だったが、今度は警部から新しいドラッグの蔓延を防ぐよう秘密裏に要請される。困難なミッションを遂行するために、教会法、解剖学、メカトロニクスの専門家も加えた10人の集団で、新たな敵に立ち向かう。(映画祭公式サイトより転記)

とにかく、この研究者ギャングたちが憎めなくて、破茶滅茶なのに、どこか筋が通っていて、大笑いできるのがこの作品の良いところ。

もうストーリーに良いも悪いもないのです。とにかく笑えたらいい、それだけ。

それぞれが、そんなに頭いいのに、結局利用されるだけ利用されるんかい、みたいなメンバーの寄せ集めで、まぁなんだろうな、性善説で物事を成り立たせている人たちって、どんなに頭が良くても生きにくいんだろうなぁって思えてくるんです。

あ、前置きが長くなりましたが、彼らは錚々たる経歴の持ち主なのにワーキングプアで、くすぶっていて、何とか一攫千金を狙って、己の持てる力を結集→「合法」ドラッグを発明し、儲けに儲けてたのはいいけれど、結局捕まってしまうってところまでが前作。刑務所では模範囚の神経化学のマスターでリーダー格のピエトロが女性警部から脱法ドラッグの摘発の話を持ちかけられて、任務完了すれば早く刑務所から出してもらえると言われたものだから、かつてのメンバーが集結し、得意分野を駆使して、どんどん脱法ドラッグの成分を解析して、違法認定してって取り締まって、でも最後の砦的なドラッグ、ソポックスの成分だけが判明しなくて…というのが今回の第2作。

すでに第3作も同時併行で撮られているらしく、そのソポックスを作って売り出しているライバル組織(これも研究者集団っぽい)との闘いが繰り広げられるのが、完結版のようです。

最初から見ている方が断然楽しめるので、何とかして全部一般公開してほしいけれど、ムリなんだろうなぁ。どこかのミニシアターさん、やってくれないでしょうか。第3作が、次かその次のイタリア映画祭で上映された後、満を持しての3作順次一般公開を…!

映画業界のことをあまり知らないので、何とも言えないのですが、話題性や採算性を考えたら出来ないこともあるんでしょう。でもでも、ホントにもったいなーい。と言いつつ、ハリウッドにはリメイクしてほしくない派です。

イタリアにはこんなに面白い映画があって、古臭すぎやしないかというようなアクションや展開もあるけど、それも全部含めて愛しくなる。こういうのをキッカケに、映画を好きになってくれたり、イタリア面白いやんって思ってもらえたら、別に製作者じゃないけど、サイコー、なんだけどな。

因みに、第3作のタイトルは、「いつだってやめられる 名誉学位」だったかな。タイトルまで、シャレてる〜。こんなに次回作が楽しみな作品もあまりないかも。

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