時を止める
時を止めるのは簡単だ。皆の動きがぴたりと止まる。笑顔のやつは笑顔のまま。テヘヘのやつはテヘヘのまま。コイツーのやつはコイツーのまま。動いているのは私だけ。私は最適な角度のベッドにゆっくり横たわって、鼻先にかかる伸びきった前髪を、中居正広の如く吹く。すると世界が動き出す。
あら、つまんない。ケーキは倒れただけですんだんですね。
「倒れないようにケーキを持ち運ぶとき人間はわずかに天使」
そのわずかに天使になるやつに飛び蹴りかましてぶっ飛ぶケーキを拝みたい
キラキラと 輝く時を 止めてみる
桜をみるのも これが最後か
アポロ