イタリア ロックダウン明ければもう夏休み
■ロックダウン中の保育園事情
3月のロックダウンから4か月経ち、イタリアにもようやく日常が戻ってきました。学校や保育園は、ロックダウン当初から即閉鎖、9月までは再開されません。6月からぼちぼちと再開された日本と比べると、慎重な対応。小学生から大学生までは、オンラインで授業と宿題が提供されて、子どもたちはロックダウンのさなかでも毎日忙しく勉強に勤しんでましたよ。
うちの娘は保育園に通ってますが、3月からは閉鎖のために家で毎日走り回ってました。宿題はないけど、毎日マエストラ(先生のことですね)が本読みや歌、料理など創作活動のビデオをwhatsup でシェアしてくれたり、隔週でzoom繋いでクラスの友達と話したり歌を歌ったり、でなんとか4ヶ月ものなが〜い自宅軟禁を乗り越えました。
■イタリアの夏休みは、とにかく長い
6月末からは、夏休みが始まっています。もう宿題に追われないバンビーニは、大手を振るって遊びまくっています。とは言え、街中で人が多い場所では、たくさんの人がマスクをして歩いています。ロックダウン当初は、街中でマスクをしている人なんてほぼゼロ。ましてや売ってもいないから、マスクしてると「どこで買ったの?」と聞かれるほどでした。それがいまやここまで浸透したのは、素晴らしい進歩と言えるでしょう。
ここロンバルディア州では、たくさんの尊い命が奪われました。大切な家族や知人を守るために、ひとりひとりが「感染させない」想像力を持った証として、マスクをする習慣が根付いていくのかもしれません。
さて、イタリアの長〜い夏休みは始まったばかり。避暑のために山へ来ています。今日は寒いくらいの16度。山の天気は天の邪鬼なので、曇ってきたと思ったら割とすぐに雨に降られます。そんな毎日も、雨が止んだら外に出て何をしようかなあと考えながら、晴耕雨読。
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◆今日の使ってみたい英語フレーズ◆
Lockdown has been lifted.
ロックダウンが解除された。
解除を意味するのに、liftの過去形・過去分詞形で lifted というのが面白い。「(まっすぐ)持ち上げる」というのをイメージするとよい。
古代ローマ都市を封鎖していた重~い鉄の扉がギギギと開く感じがする。
国連などのニュースで出てくる「経済制裁を解除する」という文脈でも、The economic sanctions have been lifted. と使われるので注目してみよう。
都市封鎖の意味を持つロックダウンも、今回のクライシスで世界中のキーワードになった。それまでは、ロックダウンなのか、ロックアウトなのかよくわからなかった単語。
lockout は、I have been locked out. 締め出されてしまった。
家のドアはオートロックで、ゴミ出しに行ったらカギを忘れて締め出されてしまった。というようなときに使う。
これでもう、間違えなくていいね。