〔海外移住のきっかけ〕リトアニアで出会った○○
現在、北イタリアに在住のTomokoです。イタリアに住みつく前はNY, London, 上海に住んだことがあり海外生活10年になります。
海外移住のきっかけとなったのは、2006年、仕事を辞めてロンドン・リトアニア・バンコクを旅したこと。
ここではリトアニアについて話したいと思います。
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■首都ヴィリニュス
ロンドン滞在中、フォトグラファーを目指していた親友が、リトアニアにいる魔女を取材しに行くというので一緒に旅に出た。2006年、当時日本ではまだ馴染みのないLCCの先駆者であるRyanairに乗って、首都ヴィリニュスへ。
魔女って、、とお思いだろうが、本当にいる。
中世ローマンカトリックが騎士団を派遣し布教するなか、リトアニアは伝統的な信仰を守り続けていた。そこで異端者を魔女として魔女狩りが行われたのは世界史で勉強した記憶が少しあるかもしれない。
いわゆる黒い帽子と服で鷲鼻で、というのは単なるプロパガンダで、リトアニアに今も残る魔女の力を持つといわれる女性たちは、手相を読んだり、ハーブを調合して民間療法として街の人々の手助けをしてきた存在なんだという。
私たちは、リタという名の魔女のおばあさんのオフィスを訪ね、彼女の調合したハーブを見せてもらったりした。
■おすすめのお土産
ヴィリニュスで目に留まった、素朴で愛らしいお土産。ひとつは切り絵。
街をぶらぶら散策していると、切り絵ギャラリーに出会う。窓の外から1メートル四方くらいの大きな作品が見えておもわず立ち寄った。10x15センチくらいのメッセージカードに飾られたお手頃なものから、部屋に飾りたい大きなものまですべて手作りの温かさがある。
もうひとつは、手編みのニット。チャリティーショップのような小さなお店に、地元のおばあさん達が作ったのであろう小さなニットの作品が並んでいる。わたしは、もうすぐ産まれてくるおいっこのために手編みの靴を買った。花瓶の下に敷きたい柄や、キノコの立体ニットまで、素朴さがにじみ出るお土産がたくさん。
■独立を祝う『歌と踊りの祭典』
独立以降、4年に一度開催されている祭典に参加することができた当時2006年。街のはずれの丘や競技場では、花やハーブのリースを冠にして民族衣装に身を包んだ小さな子どもたちをはじめ、おじいさんおばあさん達が。
1795年にロシア領となってから1991年までソ連の占領下にあったリトアニア。学校ではリトアニア語の使用が禁止された一方で伝統的な歌や踊りでのリトアニア語使用は認められたという。
私たちも輪に入りみんなと手をつないで駆け回って踊る光景は、圧巻であると同時に崇高だった。継承、笑顔、その歓喜。
これから自分の人生どう組み立てるか具体的に考えてみよう。そう思いながら松明の灯に浮かび上がる民族衣装の輪にみとれた。
2018年には独立100周年を迎え、次の祭典は2022年。
このクライシスを乗り越え、安全に、2022年を祝えることを願う。
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◆今日の使ってみたい英語フレーズ◆
I met a witch for real. マジで魔女に会った。
Seriously? マジで?
for real は「本物の」「本気の」と形容詞的に使ったり
副詞的に「本当に」「本気で」という意味。
Seriously は副詞で「まじめに」「本気で」
「ひどく」「深刻に」という意味。
シチュエーションによっては友達同士での会話なら「マジで」みたいにくだけた言い方にも使えるから、ぜひともサラリと返せるようになりたい。