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夏だけど飲みたいイタリアのホットチョコは濃厚度300%
■イタリア人の朝は、絶対に、糖分。
朝食にバールに寄って、カプチーノやカフェと一緒にブリオッシュをサクッと立ち食いして、というスタイルがせっかちなイタリア人の朝。
純和食のようにほかほか白飯に海苔、お味噌汁。または卵トーストにサラダといった塩気のあるものは、ほぼ99%の確率で食べない。知人が朝食に魚を焼いたら、旦那さんがこっぴどく嫌味を言いながら家中の窓を開けた、というエピソードを聞いたことがあるが、あながち嘘でもない。(さすがに焼き魚は、煙たくて朝は勘弁かもって思うけど)
それくらいイタリアの朝は糖分。塩分ゼロ。
旅先のホテルでバイキングだったとしても、ウィンナー、オムレツ、サラダ、パン、フルーツとガッツリ食べるというより、カプチーノと甘いもので軽く済ませるイタリア人が多いもしれない。
イタリア人の夫を持つと、朝ごはんを準備しなくてよいのが、かなりポイント高い。それぞれが自分の食べたいものを準備して、サクッと素早く済ます。
ああ、なんてすばらしい朝のはじまり。
■濃い〜〜カフェ
イタリアのコーヒーは、カフェ〔fe にアクセント〕と呼ばれ、エスプレッソマシーンで炒り出されるものに近い濃さ。
アメリカンは、アメリカーノと呼び、注文するとこのカフェをお湯で薄めて出してくれる。
カフェに温めた牛乳を入れたものがカプチーノ。イタリア人は、砂糖をどっさり入れて糖分補給。
■チョコラタカルダって
チョコラタ=チョコレート
カルダ=ホット の意。
コーヒーだとお腹が痛くなってしまう繊細さんには、紅茶やハーブティーという選択肢もあるが、おすすめはチョコラタカルダ。
でもイタリアのホットチョコレートは、すごいんです。
何がって、濃度が!
NYでもロンドンでも、ベルギーのブリュッセルでも、ホットチョコレートを注文したところで、イタリアンなチョコラタカルダは出てこなかった。
ただココアを牛乳で溶かした温かい飲み物だった。
本物のチョコラタカルダは、カカオ80%チョコレートを煮詰めまくったみたいな、そうまさに、夏にカバンの中の板チョコが溶けてドロドロになったみたいな、それを食べるように飲むのだ。
他の世界では一般的なココア牛乳の影など全くない。
■コンパンナのインパクト
さらにおすすめは、コンパンナ。
With cream の訳でわかるように、どっさりと生クリームがのってくる。お店によっては、別の器でサイドに持ってきてくれるところも。
ちょっと気にしてるコレステロール値は、この際目を瞑ってコンパンナ。
さっぱりと試してみたい場合は、パンナ無しでももちろん可。チョコラタカルダを注文すると必ず
コンパンナ?=クリーム有り
センツァパンナ?=クリーム無し
と聞かれます。
■おすすめのコンパンナ攻略法
まずは、上にのってきたクリームをスプーンですくって半分くらいまで食べる。
そのあとは、下に埋もれているチョコレートを飲んでみる。実際には濃度が濃くて飲むというか、スプーンですくって食べる。ビターで甘さもしっかりある本物のチョコラタカルダとの出会い。
最終段階に入ったら、少し残しておいたクリームとチョコレートをしっかり混ぜて、ビターからまろやかへと味の変化を楽しんでみる。
濃厚度300% x2 に昇華するチョコラタカルダ・コンパンナを、イタリアに来たときにはぜひご堪能いただきたい。
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◆今日の使ってみたい英語フレーズ◆
I’m a big fan of rich hot chocolate. 濃いホットチョコの大ファンです。
「濃い」と表現したいものには、いろんな対象がある。
色には dark
例えば、dark blue (日本語でもダークブルーだね)
味には rich または strong
例えば、rich taste こってりした濃い味 (おいしい)、strong taste 濃い目の味(あんまりおいしくない場合に使ったりする)。