
いよいよ出店の機運が高まってきた|2024スプラウト苓北中学校⑤
今週はバタバタの1週間。この記事を書いているのは木曜日の夜。今は鹿児島にいます。
もう3-4年続いているだろうか。鹿児島国際大学が社会人向けに開催している経営講座の講師として年3回の講座に立っています。みなさん熱心だし、大学生に喋るのと緊張感が違う。今日もお世話になった調査企業を事例にイノベーションと管理会計の話をしました。

それはさておき、鹿児島と並んで美食と言えば僕の中では天草。今週は富岡城お城まつりでの出店のため、苓北に向かいました。そして、その事前打ち合わせとして、火曜日に苓北中学校向けのスプラウト第4回授業を行いました。
なお、カバー写真は、この苓北とのご縁を頂いた大仁田さんのSNSの投稿から頂きました。ニタさん、いつもお気遣いありがとうございます。
これまでの経緯は下記のマガジンをご参照ください。
本当に出店できるのかという不安
今年初めてのプログラムに加え、物理的距離も遠いこともあってなかなか進まない不安。創Pも他のプログラムも動いている中で、学生たちへの負担も大きくなっている。それでも動いてくれる学生がいるからとアントレプレナーシップの定義よろしく、限られた資源を活用して機会を見出す動きを続けている。
実は上のマガジンには第3回が抜けている。というのも、Microsoft Teamsの仕様が◯ソ過ぎてUIはよくわからんし、ブレイクアウトできたりできなかったりするしで授業が全然進まなかった。なんとかコミュニケーションを取って学生と中学生の間でグループワークをしたりしたが、大事なことが決められないままだった。インフラをうまく使いこなせなくて進まない。チェックを怠った私の責任。
そして今回の授業。もう出店直前だ。でも、決まってないことが多過ぎる(笑)。それでもやることは決まってるので、どうやり切るかがポイント。とにかくやるしかない。

今回の授業は中心期3年生が2名、4年生が3名、そして2年生2名の7名体制での授業。出店品目も、ズッキーニ、海藻を中心とした海産物+味噌汁、名産ヒオウギ貝のバター醤油焼き、アイスクリーム、ドリンクとゼミ生のプロジェクト「さつまいもラボ」が売るパリいもtoアイスの6品。全ての店舗に大学生のサポートがつくが、このうちヒオウギ貝とパリいもは中学生と大学生のコラボ出店。
それぞれ中学生は自由な発想で店舗運営をしようと考えるが、保健所の許可申請の関係で断念せざるを得なかったり、ギリギリまで商品調達がままならない可能性があってどれだけ仕入れられるかもわからず、その他皿や箸、炭などの資材調達もどうなるかわからない状況。Amazonで調達しようにも、学園祭シーズンなのもあって資材が届かないなんてこともある。

それでも中学生と大学生の対話は弾む。こちらの焦りなどどこ吹く風。慣れた感じで中学生の意見を引き出していく。オンラインミーティングも上手に進めて、Googleスプレッドシートを活用して必要事項を整理し、店舗図面やイメージ図を画像で嵌め込んでいく。2コマの授業後にはそれなりの事業計画ができあがっていて、「これが創Pやスプラウトだったり、インターンで身につけたスキルか」と感動したりしてみた。
まあ、それでもこちらは焦っているわけで、本当に出店できるかという不安は募る。このスケジュールを決めたのは私自身でもあるのだが、本当に一度会ったきりの大学生と中学生がコラボできるのだとしたら、オンラインでしか話したことがない彼らがうまく連携できるのだとしたら、それはそれで現代的。そうか、すでにおおいた起業体験プログラムで経験していることではないかと。
ほんと学生たちは落ち着いている。1人でプレッシャーを感じててんやわんやしてるのは私だけ。
ふりかえりと告知
ということで、不安で不安で仕方がないということを吐露しただけの記事ですが、この記事を書いている10/24現在では町役場職員Yさん、中学校S先生、そして授業が始まっているのに参加してくれた2年生とのミーティングもあって、一定程度形が見えてきた。必要な資材調達を終えていないのでまだまだリスク要因はあるが、メドが見えてきたことでホッとしている。
ここ最近のテーマになっているが、この仕組みをどう作り替えていこうか。今日もとある経営者と話をしていたが、この『スプラウト』という枠組みは中高生に対して身近に感じられる斜め上の関係としての大学生や若手社会人が講師になっていることに鍵がある。もう僕のようなおじさんが最前線に立って授業をしてはいけない。若い人と同士がその感性をもって面白いことに取り組めるプログラムにしなければいけない。
それぞれの地域、それぞれの学校にそれぞれの具体的課題がある中で、この『スプラウト』はアントレプレナーシップ教育(ここでは「起業」を教えるのではない)というインフラをどう提供していくかという課題を持っている。そして、教育を提供していく中で、地域との関わり、企業活動のもたらすインパクト、キャリアの多様性など、さまざまなフックがかけられる。
果たしてこれをどのようにして回収していくか。次のフェーズとして狙いを定めたので、次のアタヲ会で相談をしてみよう。

ということで、ちょっと遠いですが、10/27(日)は苓北町の富岡城にてお城祭りを行います。
みなさん、足をお運びください。宜しくお願いします。