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高校生のトレーニングについて

高校生のトレーニングともなると、だいぶ専門的な要素が必要になってくる。
低年齢から育ってきた環境も大きく左右するので、しっかりと中身を見ていく必要があると思う。

心肺機能は成長期真っ只中。
この年代は、スピード持久力トレーニングがピークになってくる年代。
上半身が大きくなっていくタイミングなので、大きな身体をしっかりと足元から押せるキックが必要になる。
スプリント能力の優劣は、キックが大きく関与しているからである。
(泳速とプルの関与率で触れていたように、毎秒1.8m以上のスピードにならないと推進力のプル関与率が増えないというデータがあるのが理由だ。)

キックのトータル距離は、日によって違うが、基本2000mを目標に練習を作っていたのを覚えている。
最低レースの1.5倍の距離をMAXスピードでこなせるように継続していく必要がある。

この時期になると、ほとんどの選手が、トップスピードは泳速毎秒1.8mを超えているので、プル練習を強化していく必要がある。
プルのボリュームは多いときで3000mぐらい。
ここぐらいを目標に、僕は練習メニューを作っていた。

メインスイムは、レースペースで泳ぐ反復練習が不可欠。
この年齢帯では、筋肉もしっかりとついてくるので、解糖系のエネルギー分解を想定しないといけない。要するに乳酸が出てきて、それを効率良く吸収し、再合成させてエネルギー変換するというエネルギー回路の循環を意識してトレーニングをしないといけない。
レースで勝負するには絶対に必要な知識なので、コーチはしっかりと勉強しよう。

女子は男子に比べて成長が少し早い傾向にあるので、この乳酸の概念は早い人は中学生ぐらいから考える必要もあるので、成長の程度を見極めてあげよう。

この年代にもなると、はっきりスプリンターとディスタンスの特化した練習も時には必要になってくる。
乳酸が溜まると故障の原因にもなるので、練習の順番で乳酸の蓄積を考慮したメニュー内容にしたり、週の練習の流れで、乳酸を蓄積させすぎない(オーバートレーニング)にならないように配慮した方がいい。

低年齢の時からの特徴についての前の記事を下記にあげてるので、もう一回確認してみてね!

こんな内容を意識して、注意してスイミングスクールで選手コースのメニューを作成していたので、何か疑問に思うことがあればいつでもお待ちしてるので!
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