水泳は『パントマイム』
今日は、僕の個人的な水泳の感覚を伝えようと思う。
僕が、競泳選手として20年間・コーチとして25年間、水の中に居続けて行き着いた感覚は
『競泳とは、パントマイムのような運動である』
競泳という運動を分析していくと、やはり重心移動のスポーツである。
人間の重心とは、個人差はあるが、だいたいおへその少し下に
東洋医学でいう『丹田』とよばれる場所がある。
これの水中での移動距離が、運動の結果で得た推進力であると考える。
競泳界の世界レベルでは、この移動距離が約2.4m/sec.を超えてくる。
この重心移動が、単純に毎秒2m/sec.場合、50mを25秒で泳げる力のある選手であるという推測ができる。
では、この水中での移動距離をどのように作るかが、競泳でのトレーニングである。
その推進力を、
筋力で作るのか?
持久力で作るのか?
姿勢を保持する力で作り出すのか?
呼吸などの動作で作るのか?
動かし方で作るのか?
これがコーチや選手で取り組まないといけない課題であるのは間違いない。
なぜ『パントマイム』なのか?というと
速い選手程、水中を掻くというよりも、むしろ手が止まっている。
その代わり、手をあまり動かさずに、水を支えにして、
重心移動できるように他の筋肉を動かして、推進力を得ている。
ここを理解すると、トレーニングに必要なパーツが見えてくると思う。
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