生まれ変わる時の色
ある程度のことでは、生きられないという状態にならない日本で、ましてや、親と共に暮らす状況なら、人はいくらでも怠惰になることができる。
その時にいつも隣の芝生は金色に見える。自分は灰色だというのに、でもその金色の下の土台に隠された忍耐や努力、我慢、それらは本当にその人たちにしかわからないものばかりなのだろう。でも、ないものねだりをしてしまう。
ストレスは重なって、暴飲暴食になる
無駄な出費になる
それがまた収入を抑えて、ランクインしてくる
まさにまだお!でも、それでも自分が生まれ変わる時、香る風がある。
死の色をした黒くて、どこか懐かしい風の音と匂い。
僕には胎内記憶がある。生まれる前は真っ暗闇の水の中にいた。多分それは胎内だけじゃなくて、生まれる前に自分がいるべきところだったんだと思う。happyな金色の街じゃなかった。真っ暗な真っ暗な闇の底から、それこそ這い上がってきたようなホラー。
でも、その時に香る風の匂いは、臭くはなくて、秋の収穫の季節に似たような優しい香り。それはおそらく母のお腹の力なのかもしれないけれど、でも、その風はこれ以上大敗を続ければ、退廃を続ければ、そこに戻るよ、という虫の知らせ的な何かを含蓄しているような気がする。少なくとも、僕に訪れるターニングポイントの末端では、その匂いがする。
ああ、大学の同胞とも話したとおり。
このままじゃいけない
わかっちゃいるけど、なかなか変えられない、やる気が出ない…
それは嘘だ
やる気なんて自分が勝手に物事から産んだ壁だ。
いつまでも勝手にそのせいにして、自分がやるべきことから逃げようとしているだけ。逃げなくてその先、確実なカラフルがあるとは限らない
誰もそんなことはわからない
だけど、自分自身が、ここで変われって時に自分が自分を助けるそのメッセージが、今、きています。
死の色の風。
懐かしい風。
生まれ変わる自分を、
何もかもを受け入れて。