【好きになる人はいつも海の向こう〜Episode 2〜】
一目惚れした彼がフランスへ留学して3ヶ月が経った頃、私たちはある場所で再会することを誓った。
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"ポトン!"
運命の鍵が落ちた。
イタリアはフィレンツェ!
ohhhhhhh
めっちゃええやん!
計画はこう。
まずは、パリの空港で落ち合い、彼の留学している #Dijon という街へ行く。
そのあと、1週間ほどイタリアを回ろうという作戦。
計画しているだけでワクワクする。
たった一度しか会っていないのに、
いきなり2度目がイタリア旅行なんて。
頭の中でエンヤの #wildchild が何度もこだまする。
映画 #冷静と情熱のあいだ 世代には仕方がないだろう。
(平成生まれの方、付いてきてや〜!)
もちろん、冷静でいられない情熱先走りのみの私は楽しみで仕方がなかった。
早速、チケットをおさえ、11月になるのを待った。
15時間の空の旅を終え、
私はパリに着いた。
すると、
ゲートでは、思いもよらぬものを目撃する。
変態・瀬菜 歓迎
デカデカとそう書かれた紙を持ち、
瑛太がニヤニヤしながら立っていた。
花束が良かったーー!!!
フランスで何を勉強したんや!アモーレ!
あ、そういえば唯一の友達は下ネタしか言わへんジョージや!
しくじったー!!
それでも、その笑いで迎えてくれる彼のイタズラ心がまた嬉しかった。
もう、好きやったらなんでも嬉しい楽しい大好き!
すでに薄暗くなったパリの街を案内してもらう。
ずっと会ってなかったのに、
話が止まらない。
楽しくて仕方がない。
雨がしとしと降る中、
有名なチョコレート店 LA MAISON DU CHOCOLAT で温かいショコラショーを飲んだ。
ココアみたいな濃厚贅沢な飲み物。
ちっちゃいパラソルの下で、雨に濡れないようギュウギュウに詰めながらフーフーと飲むショコラショー。
すでに旅は最高だった。
ほっこり温まったところで、本日のお宿へ。
ホテルの予約は彼に任せた。
Color Hotelというデザインホテル。
1部屋に、ツインのベッド。
ドッキドキやぞ!!
でもなぜか、全然色気なく、
ずっと寝るまでyoutubeで #天竺鼠 のコントを見ていた。
パリのカラーホテルで一目惚れした男性と何してんねん私!
ものすごくリラックスした私は、彼の膝枕でずっと漫才を見ていた。
彼は、ずっと私の髪を撫でていた。
この、友達以上恋人未満感を抱きしめてその日は静かに眠った。
まさか、後にあんな出来事が、待ち構えているとは知らずに。
To be continued...