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やりたいことが見つからない

折敷

写真は 30X40cmの折敷(おしき)です。
東京の 和茜(わせん)さんからのご注文品です。


今朝の日の出

通勤途中にお日さまが昇るようになりました。
季節がゆるゆると過ぎていき新店舗もゆるゆると仕上がってます。
やりたいことがみつからない という人も多いと思います。
ボクも若いときはまさに そうでした。
それなりに 時が過ぎて今は 手仕事の面白さに 「はまって」ます。
モノつくりだけで 食べていくのはかなりハードルが高いので
商売をしながら(お勤めをしながら)今まで来ました。
接客 商売 向きではないので 嫌だなぁと思いながら30年。


夕日みたいだけど朝日

手仕事の世界に入ったのは 偶然、というか 仕方なしかな?
仕事(表具材料販売)の関係上、表具の仕事を覚えないといけないということで、20代前半に 曽祖父の弟子だった高原表具さんのところに修行に行きました。8年間通い 屏風つくりを学びました。
高原師匠が とてもいい人で 割と自由に屏風つくりをさせてくれました。
仕事自体は厳しくしつけられましたが 表現は 昔ながらのやり方にとらわれず 自分で染めた和紙などを貼るのを 面白がってくれました。
それで現代に通じる屏風つくりができ 丸善岡山店のギャラリーで初個展の運びになり 作家として活動するようになりました。
授業料などは取らず ただ 高原さんのお仕事を拝見させていただきながら自分でやってみて わかんないところを 指導していただきました。 

今思えば とても恵まれた環境だったと思います。
手仕事がやりたいことだったかというと、わかんないんですが 続けていくうちに 面白さがわかったという感じで、今では天職かなと思ってます。
でも やりたいことはほかにもいっぱいあるんだけどね。(ひみつ)

かわいい色のお皿ができた

新店舗では 高原師匠に受けた 御恩を 若い人に恩返しの意味で、技術を伝えていきたいなと思ってます。
お金をとるワークショップではなく 無料で 技術提供、技術指導していきたいと思ってます。
なので アトリエ であり 染め和紙研究のラボであり 昔の寺子屋というか理想であるクラフトマン道場 みたいになればいいなと思ってます。
作ることと販売することは まったく違う能力が必要だと思います。
作ることに専念して 販売してくれるパートナーを探しながらゆるゆるやります。
今でも 新見美術館さんの ミュージアムショップ 倉敷のアートスペース路ゞさん 東京の和茜さん という 心強い仲間が 販売してくれています。
自分は運がいいなと思ってます。
運の良さを 若い人たちに譲っていきたい 配っていきたいと思います。
やりたいことが見つからない人は まず なんでもやってみること。
そして ちょっとつまずいても とりあえず続けてみること。

この年になって やっと やりたいことが見つかった。

〒700-0822 岡山市北区表町 1-2-36
 わがみやうめだ 電話 086-231-3371
              梅田剛嗣



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