東京海洋大学海街コミュニティ・スクール若狭 p4c対話型の授業見学
第3回目のp4c対話型の授業は、前回の「話し合い」での振り返りから始まりました。p4cとはphilosophy for childrenのことで,直訳すると子どものための哲学。対話によって信頼関係を高め主体性を育むことを目的にしています。相手の意見を尊重することが大原則です。
生徒の振り返りの言葉。
・個人の意見を掘り下げること、その人の以外な面が見れた。
・聞く姿勢が大切、よく人を見ること、
・それぞれの課題があった。
・一つの話からだんだん広がった。枕のタイプまで。
・以前より話しやすかったり、聞く姿勢がgoodだった。
・話をしてなかった人のことを掘り起こす。
・人の話に疑問を持つことで、話を広げられた、深められた。
・少人数で話したことで、テンポ感がいい。(長くない)
・テーマが良かった。
・少人数でやれると良い。
先生のコメント)企業面接は対話型が多く、圧迫型は減っている。対話型で学びを深める面接が多い。ぜひ対話の手法を身に着けてwell-beingを高めてほしい。
いよいよ本題に入ります。
K先生が「対話のエキスパートになろう」と呼びかけ、本日の課題を提示します。
ワークシート「対話に必要な要素」を生徒さんに提示。その際に、前回の生徒さんの対話での良かったことを取り上げながら,作業内容の指示をします。生徒も納得しながら取り組んでいます。
私「セイフティとは何ですか?」
生徒さん「相手が安心して話ができるように、話しやすい環境を整えている状態です。」
p4cの対話の活動では,知的セイフティといい,最も大切な原則。
生徒さん一人ひとりがその重要性を理解しているようす。
クラブや勉強で忙しく多感な高校時代に,お互いが安心して対話ができる状態が保たれているなんて,なんとステキなことでしょう。
「聞く姿勢」・・・この言葉も多くの生徒さんが記入していました。
K先生が質問を投げかけます。生徒さんたちも質問の意図をよく理解し,的確な回答をしています。そしてK先生も耳を傾けて「見取り」(生徒の学びの状態を理解すること)をしています。この相互のやり取りで,クラス全体が知的セイフティが保たれ,幸せな雰囲気に包まれていました。