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『営業はいらない』から戦略とは戦いを略すことと学びナルホドと思った件【読書レビュ】

営業はいらない
三戸政和(2020年2月の本)

『最も大事で最も必要ないもの、それが営業ということだ。堀江貴文氏推薦!』と帯にある。 なるほど営業はいらない、というパンチの効いたキャッチ―な本であるが職場の上司が読んだ本の紹介ということもあったので読んでみた。


上司は本の内容の概要を説明しながらも、後述する営業マンの方向性に関して示し、デジタルマーケティングを活用しつつもそれでもなお営業マンはコミュニケーション力や行動力、創造性が必要な職業であるから、がんばってほしい、とエールを送ってくれた。書籍の内容を踏まえつつも自分の言葉で語ってくれた上司を誇らしいと思った。

というのも僕の理解力が至らないだけかもしれないが、時代背景などを踏まえたうえでの今後どう営業マンは生きるべきか?という投げかけに対してブルーポンド戦略というランチェスター経営に似た概念を提示され、サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい、という提案の方向性から自分事に咀嚼していくには少しパワーが必要だなという理解です。あくまで個人的見解ですが。

今回の抜粋は二点
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P140 今後営業マンはどう生きるべきか?
①セールステックを使いこなし自らのセールスの成果を底上げする。
②セールステックを使いこなすセールスチームの指揮官になる。
③営業職から離れ自ら戦略を立てられる新たな地位に就く。
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上記で『戦略』という言葉に関する解釈がとても興味深かった。
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P59
 「戦略」とは、戦いに勝つための大局的かつ長期的な計略を指すが、本来的な意味で言えば、これは文字通り「戦いを略す」(戦わずして勝つための策略)であるべきだろう。
(中略)
 次に「作戦」とは、文字通り「戦いを作る」ことを意味する。先の戦略で言えば「進むべき方向性に沿って、いかに戦わずして勝つか」の策を考えることだ。これは現場の指揮官が立てるもので、企業で言えば「マーケティング」に相当する。
 最後の「戦術」とは、作戦を実現させるための手段であり、成果を上げるための具体的な方法論である。 これは現場で戦う兵士が実行に移すもので、企業で言えばここを「営業」が担当する。 これは「どんな方法・手段で営業を仕掛けていくか」を考えるということであるが、そもそもの戦略が正しければ戦わずして勝てるので、営業はいらないということになる。
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失敗の本質、とか、戦略の本質、とか、野中先生の関連本を読んできたところもあるが、改めてこのとおりストンと整理された部分は抜粋しておきたくなった。

今回もブクログのリンクはつけておこう。


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