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『問いかけの作法』2022後半、すっかり途絶えておりましたが、ゆっくりと投稿再開です。
大変ご無沙汰しております。オオハシです。すっかり投稿が滞ってしまっておりました。久々の投稿となってしまいました。2023年になってしまって2022年後半はまるで投稿ができていなかったことを後悔しつつ、正月休みを利用して、また今年もなんとかできる範囲で対応していこうと、初投稿です。
こちらの本に関しては会社における「輪読会」において課題図書となった本。毎週定期的な時間に(オンラインで)集まり、それぞれの担当範囲を読んで解釈した内容を発表後、ディスカッションという形で進めている輪読会。これまでの対象本と比べるとずいぶんとさらっとしていて、逆に輪読会的にはこちらの内容で資料に落とすのは難しかったぐらい。輪読会の模様がちらりとわかる記事を引用しておきます。
内容としてはまさに「問いかけの作法」の実践本であり、副題にある「チームの魅力と才能を引き出す技術」の本である。 決して顧客に「問いかけ」を行ってニーズを明確化して購入に至らしめるようなSPIN関連の本ではない。(わかってます) それでは本論に入っていきますね。
問いかけの作法
-チームの魅力と才能を引き出す技術-
安斎 勇樹 著 2021年12月の本
ファクトリー型からワークショップ型へとチーム編成が見直され、VUCAの時代に「チームとしての」成果を求めていくために、どうチームの魅力と才能を引き出していくか。 そのためにはどのような「問いかけ」を行っていけばチームメンバーを高めていくことができそうか、著者が10年以上研究を重ねた内容を極力実践に近い形で体系化してまとめた本。 読みやすい本なので一日でさらっと読めてしまう。 これをどう自分の活動にあてはめ、定期的に振り返り、どうブラッシュアップしていくか、は、読者次第ってとこかな。
最近、ずいぶんと読書レビュからも離れてしまっていたので、書き方を既に忘却してしまった感がありますが、以下引用抜粋となります。
「他力」を引き出す
これからの時代、仕事は「自力」ではなく、「他力」を引き出せなくては、うまくいきません。問いかけの技術を駆使することによって、周囲の人々の魅力と才能を引き出し、一人では生み出せないパフォーマンスを生み出すこと。これが現代の最も必要なスキルのひとつなのです。
(中略)
世間に目を向けてみても、アイドルのプロデューサー、スポーツチームの監督、バラエティ番組の司会、ビジネスコーチや編集者など、「自分が答えを出す」のではなく、うまく他者に問いかけることによって、「他人の才能を引き出す」ことができる人が、ますます表舞台で注目されるようになってきています。
(中略)
何より、一人で孤独に努力を重ねるよりも、他者の才能を活かしながら働くほうが、圧倒的に仕事が楽しくなるはずです。
本書の前半にこちらの記載があり、個人的に非常に共感を得られた。ラグビースクールのコーチとして「教えないスキル」を意識してのコーチングを実施しており、さらには2022年後半ではドコモ社と法人営業部隊が統合したことにより、他者の才能を活かしながら働くことによって、圧倒的に仕事が楽しくなった事実を身をもって体験したため。「他人の才能を引き出す」本当に難しいことではあるが、教えないスキルによって、プレイヤーセンタードであり、気づかせ、彼らの力で自分たちを成長させていく後押しを意識してコーチングしています。子ども達が、自ら成長できる場づくり(声がけ含め)をもっともっと考えていきたい。
関連する投稿をリンクしておきます。
「問いかけの作法」は理論
問いかけは、人間力やセンスではなく、一定のルールとメカニズムによって説明できる、誰にも習得可能なスキルです。問いかけに必要な要素と工程を分解し、誰にでも実践可能なプロセスに落とし込んだ理論が、本書で提案する「問いかけの作法」のモデルなのです。
「問いかけの作法」のモデルとして、こちらの本をサマリーとして紹介している文章。前書「問いのデザイン」とは異なり、誰にでも実践可能なプロセスに落とし込んだモデルとして表現されており、確かに平易で、まずはこの通りやってみてみよう、と、行動を促す形式の実践本であるという印象は受けました。
「こだわり」と「とらわれ」
自分たちのものの見方は、捨ててもかまわない「とらわれ」なのか? あるいはこれから守るべき「こだわり」なのか? 自問自答しながら探索し続ける姿勢が肝要です。
「仮に自動運転社会が来ても、自動車で『移動する時間』そのものはなくなりません。私たちは、カーナビが作りたいわけじゃない。生活者に『快適な移動の時間』を提供したいんです!」
「とらわれ」という言葉と「こだわり」という言葉。 ネガティブに引っ張られてしまう印象と、ポジティブに前向きなエナジーを与えるキーワードとして紹介。確かに思考を凝り固まらせたり偏重なものの見方になったりする際に「とらわれ」な印象。ラグビーで言ったらゴールライン直前でFWにエナジーを与えたいときに「ここ、FWこだわれ!! こだわっていい!」とか声がけをしますね。(あんまり違うか)
また、「人工知能(AI)を活用した未来のカーナビ」を考えよとのトップの指令に基づいて議論された際に出た上述のキーワードは、カーナビを提供している企業をお客様として担当しているアカウント営業ということもあり、なるほど、共感がありました。
良い問いかけとは、味方を活かす「パス」である
問いかけとは、「質問」を通して、相手に「ボール」を渡す行為です。ボールを受け取った相手は、そこで初めて自分の頭を使って、自分らしいプレイを試行錯誤することができるようになります。良いチームには、必ずパスの技術に優れた「司令塔」もしくは「縁の下の力持ち」のような存在がいて、味方の才能を引き出しているのです。
ラグビーもまた、パスを用いてスペースを使って前進を図ろうとするスポーツであり、良い問いかけ≒よいパス というメタファーはよく理解ができました。 先日、小学部を教えに来てくれた高校生の先輩が、「パスでスペースを崩せる」と伝えてくださっていたことが印象にあります。
問いかけと心理的安全性
本書が徹底して「問いかけ」の質にこだわっているのは、チームの問題をすべて「心理的安全性が低いからだ!」と考えて匙を投げるのではなく、「問いかけ」に工夫を凝らして、自然と「心理的安全性が高いチーム」を作ることができると信じているからです。
この抜粋は本著の特徴的なポイントであると思っていて、心理的安全性は「問いかけ」の工夫で導けるとのこと。チームメンバーとの力関係が共通であれば、なりたつ発想かもしれない。特徴的なポイントなので抜粋引用しておきます。
問いかけ質問の「型」
フカボリモードの質問の型
1.素人質問:みんなのあたり前を確認する
2.ルーツ発掘:相手のこだわりの源泉を聞きこむ
3.真善美:根底にある哲学的な価値観を探る
ユサブリモードの質問の型
1.パラフレイズ:別の言葉や表現に言い換えを促す
2.仮定法:仮想的な設定によって視点を変える
3.バイアス破壊:特定の固定概念に疑いをかける
「フカボリモード」と「ユサブリモード」における質問の「型」をまとめていた箇所がありました。こちらも再利用かねて抜粋引用しておきます。二つのモードと質問の型を活用しながらチームとしての最善の方向へ導いていきたいものです。
シンプルな問いかけ
印象を強めるために質問の文言がむやみやたらに長くなってしまっても、相手の注意はかえって分散してしまいます。意識をしておくべきことは、一度通して聞いて、質問の意図が理解できるかどうか、ということです。何度も聞きなおさなければ質問の前提が理解できないようであれば、装飾を減らしましょう。問いかけは、シンプルであるに越したことはありません。レトリックを過剰に活用しないようにしましょう。
組み立てなおす
「この質問の考えにくさは、どのあたりにありますか?」という質問の不備を尋ねる質問自体が、チームの変化を生み出すブレイクスルーにつながることもあります。なぜならば、うまくいくと思った質問の未知数や制約がうまく機能しなかったということは、事前段階には見抜けなかったチームのこだわりやとらわれが存在していたということですから、さらによい質問を組み立て直すための重大なヒントが隠されているかもしれないからです。
最後の二つの引用抜粋は、ざっと読んでいる際に気になった部分ではあったのですが、改めてまとめなおしている際には、何が気になってなぜこの部分を抜粋引用したいと思ったのか、何をお伝えしたいと思ったのか、何が共感したのか、というところが、自分の中ではっきりしてこなくなってしまったので引用へのコメントは控えました。
以上
最後まで読んでいたきありがとうございました。以前にも増してさらに読みにくいブログになってしまったと思います。ごめんなさい。 書き続けなかったから、なおのこと、練習不足でさらに読みにくくなってしまいました。日々これ練習、ということで、2023年も極力アウトプットすることで自分を成長させるのだ、という気概で取り組んでいきたいと思います。