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3度目の転職挑戦記 その3

A社最終面接結果

 帰路の電車の中で、面接中に「最初は管理職じゃないかもしれないがどうか?」と聞かれた事が気になっていた。「最初の一定期間にせよ管理職じゃないのはいやだな。面接で感触悪くなかったし少し強気で交渉しようかな?」と思い、転職エージェントに電話をかけようとしたとき、丁度向こうから電話がかかって来た。

「残念な結果になりました。」

 一瞬相手が何を言ってるのかわからず、「どういう意味ですか?」と聞き返すと、「A社から不合格と言う連絡がありました。」ときっぱりと言われた。どうやら具体性に欠けていた、とかいう理由だそうだが、真相はわからない。今まで人生の中で色々衝撃的なことがあったたが、間違いなく五本の指に入るくらいの衝撃。マグニチュード8近くはあっただろう。心臓の動きが弱まっているのか、上半身の血液が全て下半身に移動してしまった様に体の力が抜けて、頭が真っ白なった。転職エージェントが「B社応募してみますか?」と言って来たが、考える気力もないので、「後で考えます。」とだけ返したが、一応応募書類を送ると言っていた。

 4ヶ月も引っ張られて落とされたショックは相当大きく、今の会社を続けなくてはならなくなったが、なかなか業務もやる気が出ない。私のADHDの特徴のひとつである、思い込みの激しさ、決めつけが出て、A社に入れるものだと思い込み、今の会社の業務はほとんど真面目にやっていなかったので、今更と言う気持ちもあった。

 最終面接のことを改めて思い返すと、不合格フラグが結構立ってたような気がする。まず、履歴書の記入を間違えた時、面倒臭がらずに時間がかかっても書き直すべきだったのかもしれない。また、面接官の人数が予定よりも2人も少なかったのは、積極的に私を採用したい気持ちがなかったからのかもしれない。管理職採用ではないかもしれないと言われたときに、躊躇したのがいけなかったのかもしれない。最後に逆質問がなかったのは、すでに興味がなくなったからなのかもしれない。そのほかいろいろ思い付くことがあるが、経歴は問題ないのに人を見て落とされた現実。ものすごく恥ずかしく、人としての自信が崩壊し、生きていくことさえつらい、、、そのような状態で数日間過ごした。
                     つづく


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