Netflixで、BUMP OF CHICKENのライブ映像を観よう。
【BUMP OF CHICKEN/『BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark TOKYO DOME」』】
2019年、BUMP OF CHICKENが敢行した全国ツアー「aurora ark」。
そのツアーファイナル、東京ドーム公演の模様を収めた映像作品「BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark TOKYO DOME」が届きました!
初回限定版のパッケージのコンセプトは、「旅の贈り物」。昨年リリースされた最新アルバム『aurora arc』のパッケージにも通じるテーマで、今回も、カメラマン・太田好治氏&デザイナー・VERDY氏のタッグによって制作されています。
なお、同封されているTシャツとラゲージタグも、VERDY氏がデザインを手掛けています。
既にSNSでも大きな話題となっていますが、現在、Netflixで、今回リリースされた映像作品が配信中です。過去には、宇多田ヒカル、星野源、back numberもNetflixでライブ映像を配信してきましたが、この流れにBUMP OF CHICKENも続く形となりました。
これまでライブ映像作品は、ファングッズとしての意味合いが強く、コアなファン以外の人にとっては、どうしても購入のハードルが高いものになっていました。だからこそ、こうした機会によって、多くの人が気軽にアーティストのライブ映像を鑑賞できるようになることは、一人の音楽リスナーとしてとても喜ばしいことだと思っています。
今回は、昨年公開したBUMP OF CHICKENの東京ドーム公演のライブレポートを、ダイジェスト形式でお届けします。ぜひ、ライブ映像と合わせてお読み頂けたら嬉しいです。
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次々と披露される最新曲たち。既に日常に浸透しているはずのポップソングが、全く新しい輝きを放ちながら東京ドームに鳴りわたってゆく。その驚きを、興奮を、歓びを、5万人のリスナーと共有できた時間は、あまりにも眩いものであった。
もちろん、今回のツアーで披露されたのは、最新曲ばかりではない。"車輪の唄"、"真っ赤な空を見ただろうか"、そして、"GO"の導入部において藤原基央が歌詞の一節をアレンジして口ずさんだ"メロディーフラッグ"。長年にわたってBUMP OF CHICKENを応援してきた人たちは、そうした往年の名曲が披露されるたびに、きっと報われるような思いを抱いたのではないだろうか。何を隠そう、僕がその一人だ。
出会いがあれば、いつか必ず別れが訪れる。得るものがあれば、いつか必ず失う時が来る。しかし、いや、だからこそ、「今」この瞬間は、「未来」のために懸命に輝きを放つ。そうした前提の上に成り立つからこそ、BUMP OF CHICKENと僕たちの音楽を通したコミュニケーションは、いつだってかけがえのないものになるのだ。この夜、BUMP OF CHICKENが表現し続けてきた「切なさ」の輪郭が、数々の名曲によって浮き彫りになっていく。そのあまりにも美しく一貫した表現姿勢に、僕は強く胸を打たれた。
5万人の観客が、どのような日常の先に、どのような想いを持って東京ドームに集まったのかは、決して知る由もない。それでも、一人ひとりの「僕」と「あなた」の物語は、あの日、あの時、BUMP OF CHICKENの音楽を通して、鮮やかに彩られ、力強く肯定され、そして一つに結ばれた。それぞれの旅路の先に、「今日」を、いや、「今」この瞬間を、4人と5万人で共有できたこと。だからこそ、破格なスケールの感動を味わうことができたこと。その奇跡のような現象に、涙が止まらない。音楽の根源的な力、そして規格外の可能性を、僕はあの日、空気の震えを通して確かに体感した。
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