音楽業界に「春は必ず来る」と信じ続けよう
次々と音楽ライブやイベントが中止/延期される中、本日、音楽業界から一つの声明文が発表された。
名を連ねているのは、一般社団法人日本音楽事業者協会、一般社団法人日本音楽制作者連盟、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会。
------------------------------
エンターテインメントを愛する皆さんへ
先般のイベント中止、もしくは延期の要請を受け、コンサート等のエンターテインメントを中断する判断や、敢行する判断に対する様々な批判や賛同がある中で、我々は大多数の公演を中止、もしくは延期することに致しました。
何よりも皆さんの健康が優先されることが大事という、強い気持ちを持って判断した次第です。
一方で、開催に向けて準備してきた苦労や、開催することで得られる充実感や達成感、そして何よりもオーディエンスの皆さんと分かち合えるかけがえのない喜びなど、経済的な損失以上に、その代償は大きなものがあります。
だからこそ、今回の新型コロナウイルスに対して今一度正しい知識と関心を持っていただき、これ以上の感染が広がらないようにつとめる事を、率先して訴えかけます。
エンターテインメントが再び多くの皆さんに大きな力を与えることができるよう、細やかな知識や情報を、率先して広げていきたいと思います。我々も、開催に向け実施可能な感染防止対策を行いますので、少しでも沢山の皆さんが感染拡大防止の知識を増やし、事態の収束への意識を強く持ち、新型コロナウイルスに 1日も早く打ち克ち、その結果、共に楽しいエンターテインメント空間を描けることを心より願っています。
エンターテインメントを愛する皆さんと共に。
2020 年 3 月 4 日
一般社団法人日本音楽事業者協会
一般社団法人日本音楽制作者連盟
一般社団法人コンサートプロモーターズ協会
------------------------------
「音楽を届ける」ことを生業とした方々の想いを、真摯に代弁した一つ一つの言葉に胸を打たれた。
アーティストやファンと同じだけ、もしくはそれ以上に、彼ら・彼女らも、悔しく、やるせない気持ちを抱いているはずだ。それでも、何よりも大切なのは、エンターテインメントを愛する僕たちの健康であるという信条のもと、言葉にならないほどに壮絶な覚悟をもってして今回の決断を下してくれた。それは、やがて訪れる、またみんなで一緒に音楽を楽しむ未来のためだ。
その揺るぎない想いは、最後に記された一言に表れているように思う。
なんて力強いハッシュタグなのだろう。このたった6文字に、僕は、眩い可能性を感じた。
目に見えない脅威が蔓延し、その過程で、僕たちの大切な時間や空間が奪われてしまった。その心の傷は、きっとすぐには癒えないのかもしれない。ビジネスの観点から見ても、その損害はあまりにも大きすぎる。
それでも、過度に悲観することなく、冷静に、そして希望をもって。一人のリスナーとして、音楽業界に「春は必ず来る」と信じ続けたい。
【関連記事】
この記事が参加している募集
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。 これからも引き続き、「音楽」と「映画」を「言葉」にして綴っていきます。共感してくださった方は、フォロー/サポートをして頂けたら嬉しいです。 もしサポートを頂けた場合は、新しく「言葉」を綴ることで、全力でご期待に応えていきます。