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捨てられないものには、どんな意味があるか。

捨てられないんです。
うつむき、小さく弱い声で、その女性はそう言って、1つ質問をしてくれました。

「大学生の頃の教科書やノートが、なぜか捨てられないんです。しょうもない物と思いながら、なぜだか解らないけど、どうしても捨てられない。先生、どうすれば捨てられるようになりますか。」

彼女はそう言って、またすぐにうつむきました。

こんな風に正直に質問してくれる人ばかりじゃないと思うと、きっと同じような考え方の人が少なくないんだと思います。

きっと、過去に断捨離の本を読んで、また誰かに相談して「捨てなさい」と言われたことがあるんだろうな。

他人に言われて、そのとおりにできるなら、きっと捨てても良い物なんでしょうけど、「何となく捨てられない」と思うなら、一度よく考えてみてください。
「その物と自分の関係」を。

今の自分とどれだけの関係がありますか。
過去、それに助けられましたか。
今後、それがあると明るい未来を迎えられそうですか。
今、それに触れてみて、ポジティブな感情になりますか。
それがなくなると、何がかわりますか。
それがないと、自分はどうなりますか。
自分は今後、どうなりたいですか。
なりたい自分に、その物は必要ですか。

いろんな答えが出るでしょう。
この「考える」ということをやってみましょう。

自分の心がどうありたいか、物はこころを投影している
、てことが多いんです。
物を見つめて、自分を想像してください。

そして彼女が出したこの日の答えは
「もう少し持っておきます」でした。

私「そうですね!とっても大事な物なんだから、捨てずに持っておきましょうね。大切にすると良いですよ。」

持っていても良いんだ、と答えが決まると、表情がパッと明るくなり、力強い声で「ありがとうございます!」と言ってくれました。

そして、他に要らないものがありそうな場所について訊ねると
「クローゼットに何年も着ていない服があるので、整理してみます」
と答えてくれて、後日私のLINEに
「服を4袋捨てました!クローゼットに服が収まってスッキリです!」
とても元気なメッセージを送ってくれました。

彼女にとって、大学の頃の教科書が心を支えてくれる大事な物だったのです。だから、それ以外の服などを片付けることができたようでした。


もっと簡単な想像の方法があります。
今の自分が思う「理想の未来の自分」が、その物を持っていそうなら、
持っていていてOK。

すぐに手放せなくても、そういう考え方があると知ってるだけで、理想の生活に近づいていきます。

さあ、あなたも捨てられない物があるなら、向き合ってみてください。
きっと新しい未来を見つけるきっかけになると思います。



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