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#3分で見れる映画紹介『ウインド・リバー』(ネタバレなし)
おはこんばんにちは。ぽんずです。
今回紹介するのは、「ウインド・リバー」(2017)
言わずもがなの名作。インディアン居留地内で起こるサスペンスという、あまり日本では馴染みのないテーマ。とても興味深い映画です。是非とも、多くの方に見て欲しいと思ったので、今回紹介させて頂きました。
では、サクッと紹介していきます。
どんな方におすすめか?
1.重厚なサスペンス映画をお求めの方。
2.社会派映画をお探しの方。
3.映画を通して新たな知見を広げたい方。
あらすじ
物語の舞台は、ワイオミング州ウインド・リバー・インディアン居留地。FWS(合衆国魚類野生生物局)のハンター・コリーは雪山に囲まれた雪原の中で、ネイティブ・アメリカンの少女ナタリーの死体を発見した。BIA(インディアン部族警察)署長のベンは、FBI(連邦捜査局)に捜査を依頼するが、派遣されたのは新人捜査官のジェーン1人だった。ジェーンは過酷な環境での捜査に難渋し、コリーに捜査への協力を依頼した。検死を行うと裂傷やレイプ痕があり、殺人の可能性が高いものの直接の死因は冷気を吸ったことによる肺の出血と窒息死であり他殺とは断定されなかった。 捜査を進めて行くとナタリーが極寒の中、10キロもの距離を裸足で逃げていたことが分かり、さらにナタリーの恋人マットの遺体が森の中で見つかる。犯人は一体誰なのか? 2人は真実とともにネイティブ・アメリカン社会の闇に直面することになる。
予告編、載せておきます。
感想
重厚且つ知的なサスペンス映画、面白かった!
冒頭のシーンから間違いなく作品に引き込まれますし、淡々と進んでいるようで飽きない作品作り。サスペンスですので、犯人や結果が分からないドキドキ感も最後まで楽しめました。非常に知的なクライムサスペンス映画でした。全体的には、内容は暗めです。それは、後述する大きなテーマがこの作品の根本にあるからだと思います。
本作の大きなテーマとして、アメリカが抱える問題である「インディアン居留地」が大きく関わっています。
「インディアン居留地」ってそもそも何? 簡単にまとめると下記の通り。
「インディアン居留地」:「インディアン保留地」や「先住民族保留地」とも呼ばれる。有力部族の地は強い自治権を持っており、国家にも等しいほどの権限を有している。だがそれは例外的であり、ごくわずか。
言わば、先住民が白人に追いやられた土地です。多くの居留地は過酷な環境(自然、地理的に)であり、そのため産業も育たず、貧困にあえぎ麻薬に溺れる先住民も多いとか。土地が広いわりに警官が少ないので、事件が起こっても捜査は十分に行われないとか。
映画を見ればもっと詳しく理解できますが、大国アメリカの闇です。
このように、インディアン居留地が大きなテーマとして関わってくるので、事前情報をある程度入れてから見ると物語にスムーズに入り込めると思います。見る前まで無知だった私でも、映画は理解できますので安心してください。
エンドロールまで内容が詰まった作品です。見終わった後、間違いなく考えさせられます。色んな視点から楽しめる映画ですので、是非多くの方に見て欲しいなと思いました。
豆知識
豆知識ってほどでもないですが、本作主演のお二人。
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左から、エリザベス・オルセンとジェレミー・レナー
どちらも、アベンジャーズ作品に出演しており、
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割と、しっかり共演されてます。ホーク・アイとワンダですね。
本作でも、いつ弓矢を取り出すのか、いつ飛んだり物を浮かしたりするのか。ずっとドキドキでしたね。
(個人的には、「ワンダヴィジョン」を見てワンダは嫌いになりました。彼女は今後ヴィランになるんですかね?気になりますよね!)
余談失礼しました。
終わりに...
いやー、世界は広いですね。
中国なんかでも、新疆ウイグル自治区の問題だとか、民族間の争いは各地で起こってますからね。先ずは、知ることが重要ですよね。
映画は、色んなことを教えてくれますよね。まだまだ、自分が無知だと気づかされます。
以上になりますが、もし本作を見てくださった方が居れば、作品についてどう感じたかコメントしてくれると嬉しいです。。。
ではまた。