【読書記録】ラヴクラフト・カントリー
2023年139冊目。
タイトルはラヴクラフトですがクトゥルーっぽさはまずまず。魔導書や怪物の類は出てきますが怪奇小説というよりは冒険ファンタジーですね。
人種差別が大きなテーマの一つとなっています。昨今のBLMもあり、アメリカでの人種差別問題が根深いのは認識していましたが、ここまで露骨な差別が第二次世界大戦後まで残っていたのは知りませんでした。知識としては19世紀の奴隷解放宣言で止まってますね。ちょっとショック。
ドラマ化されているようですが未視聴。海外だとアマプラで見られるようなのですが……。
構成は連作短編集でいかにもドラマ向け。話のつながりも弱いので単話でも楽しめます。
表題作の「ラヴクラフト・カントリー」と「魔が棲む家の夢」、「宇宙を攪乱するヒッポリタ」あたりが好き。「ヒッポリタ」のギミックはSFというかドラえもんの領域ですが、フェイスハガーの玉手箱とか嫌すぎです。