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【読書記録】空色勾玉
2024年161冊目。
上橋菜穂子の作品を大体読んだので、同じく評価の高い荻原規子作品を読んでいきます。
日本神話を題材にしたファンタジーとなっています。国津神と天津神の戦いがベースとなっていますが、建御雷と大国主の国譲りは行われず全面戦争になっており、天照と月読が直接降臨して陣頭指揮にあたっています。
同じく日本神話をベースとした上橋菜穂子『月の森に、カミよ眠れ』と比べると、土着民側にも希望がもてる融和的な結末になっていると感じました。優しい結末だと思います。
稚羽矢はスサノオがモデルだと思うのですが、あまりスサノオらしくない人物像でした。おとなしい性格ですが、狭也を追って黄泉に行くなど成長が感じられる点が非常によかったです。