【読書記録】分析者のためのデータ解釈学入門 データの本質をとらえる技術
2023年6冊目。
帯に書いてあるようにモデリングの前後に気をつけるべきことを丁寧に解説されています。
データサイエンスの本はどうしても分析手法のところに重点を置きがちですが、
データには誤差があること
データの取得方法が適切でないとそもそものデータが歪んでしまうこと
モデリングが適切でも人間は自身の仮説に従って恣意的な解釈をしがちであること
それらの解決は一筋縄ではいかない場合が多いこと
などは軽く触れられる程度で済まされることが多いです。
本書はともすれば見過ごされがちなこれらのことに焦点をあてて解説している珍しい書籍です。
理論的な内容ですが現場での実践に直結する内容であり、知識として持っておくだけでもかなり役に立ちそうだと感じました。