【読書記録】半七捕物帳3
2024年138冊目。
「一つ目小僧」の怪異描写、読んだことあるなと思ったら『怪談老の杖』のエピソードそのままでした。綺堂は古典にも詳しいので元ネタがあるのは構わないのですが、出典元に言及しない丸パクリは珍しいと思いました。今だと許されない手法ですね。
他に怪談仕立ての作品だと「あま酒売」。蛇神憑のエピソードとなりますが、四国の犬神はともかく、九州で蛇神憑が名高いというのは少し調べた限りでは以下のものがヒットしましたが、著名というほどのものは見当たりませんでした。
「人形使い」も怪異の謎が残る作品。人形同士が争いのは「絵本百物語」にあり、こちらは忠臣蔵の人形ですが筋は同じです。