【読書記録】ふつつかな悪女ではございますが〜雛宮蝶鼠とりかえ伝〜1〜4
2023年漫画等69〜72冊目。
後宮ものの作品。蝶と称賛される姫と鼠と嘲笑される姫が入れ替わるお話し。
鼠こと慧月の企みによって身体を入れ替えられてしまう玲琳でしたが、丈夫な身体が手に入ったことが嬉しく奔放な行動にでます。一方で慧月は何をするにも病弱な身体を持て余し、それを隠して妃教育を受けていた玲琳に驚愕します。
入れ替わったことに気づいていない周囲の困惑が面白かったです。帝は玲琳を愛していましたが、中身が玲琳であることに気づかずに慧月に見惚れてしまったり、入れ替わりが判明したあとで知らないうちに玲琳にしてしまった仕打ちへの後悔の描写が印象的でした。
健康な身体に喜ぶ玲琳は畑を耕したりと好き勝手な行動にでますが、それが出来なかった以前のことを考えると、入れ替わっても心は変わらないのではなく、身体が心に与える影響というものをむしろ強く感じました。
ちょうど四巻で第一部完結とのことですが、続刊も決まっていて良かったです。