【読書記録】ウィザーズ・ブレインⅤ 賢人の庭 上下
2023年18、19冊目。
白地に黒づくめのサクラの上巻に、黒地で白づくめのイルの下巻とカバーイラストの対比が美しいです。
サクラとイルのバトルシーンはウィザーズ・ブレインのバトルシーンの中でも屈指の死闘だったのではないでしょうか。サクラは悪魔使い繋がりで錬と対比されたり、真昼とペアだったりもしますが、このバトルの影響でサクラといえばイルという印象が強いです。
少数の魔法士のために多数の市民を犠牲にしていいのかというのは一巻でも語られていて、実際にシティ神戸は滅んだわけですが、何が正しいというのは誰にもいえないと思います。
私だったら人格処理したウィザーズ・ブレイン・ファクトリーシステムが一番人道的で安全性も高そうと感じてしまいますが、みなさんはどう考えますか?
ただ、それでもと声を上げるサクラに間違ってるとか仕方ないとか言えるかと言われるととても言えません。卑怯ですね。
解決のための話し合いではなくて血が流れてしまうのがさらなる悲劇を生んでしまう原因と感じますが、そうならざるをえない舞台設定なのが恨めしいですね。幸せな未来は訪れるのでしょうか。