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【読書記録】平成怪奇小説傑作集3

2023年51冊目。

なぜか3巻だけ長らく積んでしまいました。

平成期に発表された怪奇小説を集めた傑作集です。3巻では平成20年から平成30年に発表された作品が収められています。

京極夏彦や小野不由美といった人気作家や有栖川有栖のようなミステリ作家から新鋭の澤村伊智までカバーされています。

内容もバラエティに富んでいて、小野不由美のゾッとする作品や木内昇の切ない話し、黒史郎の実話風の作品など読んでいて飽きません。

解説を読むと、この時期の出来事として東日本大震災を外すことはできないとのこと。確かに被災地で怪談が語られているというニュースもありましたし、多くの人の死生観や価値観に影響があったのかもしれません。

怪談専門誌『幽』で発表された作品が多く収録されていました。『幽』は現在は妖怪専門誌『怪』と合併して『怪と幽』になりましたが、怪談に焦点を当てた同誌は怪奇小説界を支えた雑誌だなと改めて感じました。

本シリーズは『日本怪奇小説傑作集』の続編でもあります。現在手に入りにくくなってしまっているようですが併読をおすすめします。

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