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【読書記録】ぼんぼん彩句
2023年137冊目。
宮部みゆきが作ったボケ防止句会のメンバーの俳句をタイトルとして、それを短編小説とするという企画。元々短編別で電子書籍として配信されていましたが今回書籍としてまとめられましたので購入しました。
最近の宮部みゆきは三島屋変調百物語シリーズが中心となっているので、現代物は久しぶりですね。『さよならの儀式』以来4年ぶりとかじゃないでしょうか。
今作はどの短編も毒が強く、しかも解決しない作品が多かったのでウッとなりました。「鋏利し庭の鶏頭刎ね尽くす」はしんどかったです。
後半はそれでもホッとする作品が多く良かったです。「薔薇落つる丑三つの刻誰ぞいぬ」と「冬晴れの遠出の先の野辺送り」あたりが好きです。
あとがきを読むと続編の構想もあるようなので、次は心温まる方向でお願いしたいです。