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【読書記録】愛蔵版 英雄コナン全集4 覇王篇

2024年254冊目。

短編二編と長編一編に資料編という構成。コナンも年をとり、ついに一国の王にまでのし上がります。

コナンが王様をやっているイメージがあまり湧きませんが、やはり内政には興味がないようで、裏切った部下や敵国と戦争ばかりしています。蛮人は蛮人といったところでしょうか。「不死鳥の剣」は元々別のシリーズの作品として構想されていたようで、資料編で読むことができますが、こちらでは法に縛られた王の苦悩が見えるのですがコナンは関係なく暴れるので違いが見て取れて面白いです。

「龍の刻」はシリーズ唯一の長編で、三千年前から蘇った魔術師との闘いが描かれます。魔術師を破るための宝石を求めて各地を冒険するなどスケールが大きいお話しになっていて読み応えがあってよかったです。途中の冒険が盛り上がりすぎて魔術師の影が薄くなっているような気がしました。途中で出てくるアキヴァシャは彼女だけで一編書けるんじゃないかというくらいの魅力的なキャラでした。

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