【読書記録】不夜島
2024年8冊目。
読書会の課題本です。荻堂作品は『ループ・オブ・ザ・コード』以来2冊目ですね。
前作と比べても冒険感マシマシで面白かったです。ポスト伊藤計劃の冒険小説というと私の中では高野和明『ジェノサイド』がトップだったんですが、これも同じくらいよかったです。
攻殻機動隊がモチーフのネタが多いように感じました。義体と電脳はすっかりSF界隈ではお馴染みですが、多脚戦車は完全に攻殻のイメージです。隠れ蓑は熱光学迷彩より透明マントのイメージですが。
完全な大団円でハッピーエンドではないあたりが性癖に刺さります。敵味方ともに壊滅で舞台含めて何も残ってない感じがよかったです。