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【読書記録】愛蔵版 英雄コナン全集1 風雲篇
2023年72冊目。
海外でコナンといえばコナン・ドイルかこちらの英雄コナン。原作者であるロバート・E・ハワード以外の作家による続編も多く出版されているようですが、本全集では原典であるハワードの作品と資料を集めたもの。
コナン全集は過去にも東京創元社から《コナン》シリーズ、《新訂版コナン全集》が出ていますが、今回の愛蔵版は《新訂版》を再編集したものとのこと。訳文も見直されているようです。
コナンの年齢順でまとめられていて、一巻では10代後半から20代前半の時期の作品が収録されています。
単身で各地を冒険して回っている様子で、英雄というよりは蛮人の面が強くでているように感じました。
収録作品のうち、『象の塔』はクトゥルーの影響が強く、他の作品とはやや毛色が異なっていました。
剣と魔法の物語の元祖ともされるコナンですが、コナンの武器は己の肉体のみで、恐ろしい化け物や呪術士にも剣で立ち向かいます。大元の訳文は半世紀以上前のものですが今読んでいても戦闘シーンは迫力があり楽しめました。