【読書記録】丁寧に考える新型コロナ
2021年241冊目。
岩田健太郎さんと「8割おじさん」西浦博さんの対談が面白かったです。
本書の内容は結局のところ、これだけやればいいといった施策はなく、その時の状況に応じて各人が臨機応変に対応することが必要だということにまとめていいかと思います。
その判断材料の提供は厚生労働省などの仕事ですが、判断する際の考え方のポイントを押さえておきましょうということですね。
ただ、欧米で行われたロックダウンや日本における緊急事態宣言についても、もっと柔軟性が必要なのではという主張については難しいのではないかと思いました。
宣言と解除があまり小刻みになっても私は対応しきれないと思います。緊急事態宣言下においても5波の終わりの方では人手が減っていなかったのは、政府への不信感や慣れの問題が指摘されていました。宣言が小刻みになっても飲食店の方は仕入れの問題もありますし、結局宣言下でも通常の営業にならざるをえないのではないでしょうか。