【読書記録】怪と幽 vol.012
2023年106冊目。
ページ数が前巻と比較して100ページ以上増えていて分厚い巻となっていました。
特に幽パートの小説が増量されていて、一作品の長さも中編クラスのページ数になっているものもありました。
「了巷説百物語」では中禅寺の偽物の正体が判明。今回は偽物でしたが、本物が出てきて百鬼夜行シリーズと巷説百物語シリーズが直接繋がることもあるのでしょうか。
「母と」と「夢卑批考」も面白かったです。
「母と」は比嘉姉妹シリーズの短編ですが、これまでの短編と比較して強敵の出現となっていて、その正体の調査含めて楽しめました。
「夢卑批考」は猿人の少女が主人公のお話しで、SF的な要素もありながら読み口は恒川光太郎らしいファンタジーのそれで不思議な感触でした。