【読書記録】幻想と怪奇 7
2022年7冊目。
怪奇幻想小説専門誌のvol.7。今回の特集は「ウィアード・テイルズ 恐怖と冒険の王国」。
ウィアード・テイルズはクトゥルー神話のラブクラフトが作品を発表していた雑誌として有名ですが、ラブクラフトの他にも『英雄コナン』のロバート・E・ハワードや、クラーク・アシュトン・スミスなども活躍していました。
シェアードワールドとしてのクトゥルー神話はラブクラフトとその友人達が神々などの設定を共有したことで作られました。これらの作家の共通の発表媒体だったウィアード・テイルズが果たした役割は大きいといえるでしょう。
今回の特集の中でも注目は「消え失せた女たちの谷」(ロバート・E・ハワード)でしょう。『愛蔵版コナン全集』の刊行を控え、第一巻に収録される本作が先行して紹介されています。
クトゥルー神話や英雄コナンの新刊が刊行される昨今、ウィアード・テイルズにも再注目となりそうですね。